文春文庫<br> 「古事記」の真実

電子版価格
¥712
  • 電書あり

文春文庫
「古事記」の真実

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167903688
  • NDC分類 913.2
  • Cコード C0195

出版社内容情報

大傑作『古事記』。日本人はこの書物をどのように読んできたのか。我々にとってカミとは――。神話と日本語の成立に迫る名ガイド。

日本人の原点を読み解く

大傑作『古事記』。日本人はこの書物をどのように読んできたのか。我々にとってカミとは――。神話と日本語の成立に迫る名ガイド。

内容説明

日本人の自己同一性は『古事記』によって確立された―作家の大胆な視点が日本最古の古典に迫る。誰が何を思いこれを書いたのか。日本人はいかにこの書物を読んできたか。われわれにとって「カミ」とは何か。神話を政治的に利用した時代のイデオロギーからこの書物を解き放ち、今に生きる魅力を伝える名ガイド。

目次

稗田阿礼は日本最初の女性作家
日本語の父は天武天皇
天武天皇の鑑は聖徳太子
楽劇としての古事記
森鴎外と津田左右吉の苦衷
高天原は高千穂峡
神代を伝える原郷
須佐之男命とは何者か
出雲大社の示すもの
天照大御神の誕生
古代が息づく伊勢神宮
われわれにとって「カミ」とは何か

著者等紹介

長部日出雄[オサベヒデオ]
1934年、青森県弘前市生まれ。早稲田大学中退。週刊誌記者、ルポライター、映画評論家等を経て作家生活に入る。73年、「津軽世去れ節」「津軽じょんから節」で直木賞受賞。79年、『鬼が来た 棟方志功伝』で芸術選奨文部大臣賞、87年、『見知らぬ戦場』で新田次郎文学賞、2002年、『桜桃とキリスト もう一つの太宰治伝』で大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

3
古事記の契機に日本の国作りについて、実地調査を交えて考察した本。古事記の作者である稗田阿礼ほかや主な論者である本居宣長らに関する論評を含んでいるが、それらが非常に興味深い。作者の主張には同意できる部分も多いが、何回で理解できてない箇所もあるので、時間をおいてまた読んでみたい。2018/06/02

夏尾

1
古事記は読んだことがありますが、こういった解釈本には初めて触れました。長部さんの古事記に対する熱意や太古から受け継がれる文化を守る人たちの思いに、何よりも感動。つくづく日本が愛おしく思えました。また、古事記の話についてだけでなく現代日本人の心についても書かれています。自分達にとって、カミとは何か……日本人が自然に対して抱いていた感情など。時の中で全ては移り変わっていく、それは普遍の理であって抗うのは不可能。だけれども、その中でも変わらないものがあるということを、綺麗事を吐き出す私は信じている。2015/11/18

qsan

1
天武天皇の下で古事記を編纂した稗田阿礼は女性であったとか、古事記によって話し言葉と書き言葉を融合した日本語が確立されたとか、歴史を見ていく上での結構面白い推論が語られています。出雲大社と伊勢神宮には何回か行っているけど、もう一度行かないといけないという気になりました。2015/08/03

be2

1
出雲に行きたくなっちゃうなぁ。解釈としては面白かった。2015/05/31

akamurasaki

0
出雲大社の復元図を基にした表紙がとても格好良くてジャケ買い。稗田阿礼女性説を作家としての観点から説明していて説得力があった。2015/07/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9711908
  • ご注意事項