文春文庫<br> アルカトラズ幻想〈下〉

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文春文庫
アルカトラズ幻想〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167903350
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ワシントンDCで発生した猟奇殺人は、恐竜絶滅の謎を追うひとりの男をあぶり出す。そして舞台は、難攻不落の牢獄アルカトラズへ。

内容説明

猟奇殺人の犯人が捕まった。陪審員の理解は得られず、男は凶悪犯の巣窟・孤島の牢獄アルカトラズへと送られる。折しも第二次世界大戦の暗雲が垂れ込め始めたその時期、囚人たちの焦燥は募り、やがて脱獄劇に巻き込まれた男は信じられない世界に迷い込む。島田荘司にしか紡げない、天衣無縫のタペストリー。

著者等紹介

島田荘司[シマダソウジ]
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年に『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たし、以後、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』などの御手洗潔シリーズや、『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』などの吉敷竹史シリーズで、本格ミステリの旗手となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

90
これはまさに島田しか書けない物語だ。題名が示すようにまさに幻想物語。第2次大戦下のアメリカを舞台に古代生物学、物理学に構造力学、天文学といった知識がふんだんに盛り込まれ、空想の世界を補強し、このとんでもない空想物語がさも実存するかのように島田は語る。これはそれまでの島田作品のエッセンスを惜しみもなく盛り込んだ集大成的作品だろう。世のミステリ作家の想像の遥か彼方の地平を進む本格ミステリの巨匠の飽くなき探求心とその豪腕ぶりに今回もひれ伏せてしまった。ミステリの地平と明日はまだまだ限りなく広く、そして遠い。2015/08/04

勇波

52
解説で伊坂氏もおっしゃってますが、今作の章ごとのつながりは無茶苦茶です。。極端な話上巻いらねぇーじゃないと思ってしまうのです。が、ご存知の通り島田先生は期待通り最後の最後で幻想から見事に現実に引き戻してくれました。さすがの一言!物語は「異邦の騎士」や「ネジ式ザゼツキー」の展開と似てる所もあるように思うので、好みの方にはお勧めかも★2015/03/28

佐島楓

50
こういう発想、どうしたらできるようになるのだろう。きちんとすべてにオチがついていて、すごく面白かったです。フィクションだよね、とはすべてにおいて言えず、リアルと融合している点も、さじ加減がちょうどいい。まあとにかく、お読みになってみてください。2015/05/02

ソラ

47
電車の中で一気読み。集中しすぎて乗り過ごすところだったぐらい面白かった。途中は荒唐無稽すぎてどんな解答になるのか見当もつかなかったが、この結末には驚いたけど納得した。2015/06/21

そら

45
びっくり仰天!の怒涛の展開でした。ミステリーかと思ってたら、地底人?パンプキン王国?まさかのSF?と思ったら、え〰!そっち〰?みたいな。ついていくのがやっとの展開でしたが、一体これをどう終わらせるのかが気になって一気に読めました。そして解説が大好きな伊坂幸太郎だったのでなんだかお得な気分。オフ会の交換会で頂いた本です。面白い本に出会えて、読メってホントにいいですね〰♡2019/03/25

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