出版社内容情報
「アンアン」ヌード特集から美智子さま、雅子さまの考察、聖子の離婚に、自らの出産記まで、90年代を映す傑作エッセイセレクト!
名物エッセイ、30年分からよりすぐり!
「アンアン」ヌード特集から美智子さま、雅子さまの考察、聖子の離婚に、自らの出産記まで、90年代を映す傑作エッセイセレクト!
内容説明
エリートという記号を見ている限り、女の恋心は決して冷めない。学歴、美貌、はたまた裸!?バブル弾けた日本の男女にドラマティックはあるのか―90年代を人妻として眺めるマリコの筆は、さらにするどく冴え渡る!雅子さまを迎える皇室の激動、松田聖子の離婚再婚、名作「最初で最後の出産記」収録のエッセイ傑作選第二弾。
目次
おとなの事情
嫌いじゃないの
そう悪くない
皆勤賞
踊って歌って大合戦
世紀末思い出し笑い
みんな誰かの愛しい女
著者等紹介
林真理子[ハヤシマリコ]
1954(昭和29)年、山梨県に生まれる。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。82年のエッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞を受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、98年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ
22
1991年〜2003年の林真理子エッセイ傑作集。雅子様がまだ小和田雅子さんだった頃に書かれたエッセイを読むと、林さんは先見の明があるんだなあと思う。昔は、エッセイに実名を書く規制が緩かったようで、へぇ〜あの芸能人そうだったんだと驚くようなことも載っていて楽しい。そして何より良かったのは、ご自身の妊娠、出産にまつわる話を書くのは、後にも先にもこの時一回限りというエッセイ『最初で最後の出産記』。妊娠してマスコミに騒がれていた、あの頃の林さんの本当の気持ちと苦労、そして強さが分かる。読み応えのあるエッセイです。2017/09/22
のぶのぶ
12
90年代の話題が懐かしい。いじめ、雅子様のこと、ダイアナ妃、松田聖子、ノーパンしゃぶしゃぶ、、、それにしても、帯にあるように「プロの観察力」、そういう見方や考え方があるのかあと楽しく読めた。あとがきに、まだインターネットがない時代、また、こういう時代もよかったのかも、、、。妊娠出産の唯一の回も収録。80年代より面白い!!次が早くでないかなあ~♪作家は、人と会うことで勉強になっている。印税は、勉強代。納得!!2014/11/29
白蓮
11
好き嫌いのはっきり分かれる作家さんだと思いますが、私はやっぱり好き。ハングリーな80sから結婚を経て、90sはオトナ目線で冷静なエッセイが増えた感じです。「最初で最後の出産記」は読みながらちょっとホロリ・・・。この数ページに林さんの歩んでこられた道の険しさ、たゆまぬ努力、人生観、そして家族観がギュッとつまっています。名誉も財産も、そしてご主人をも手に入れて順風満帆に見えたのに、重いものを抱えていたのだなあ。著者自身のあとがきがまたイイ!自分の歩んだ道に悔い無しと言わんばかりの語りっぷりに拍手!2014/12/13
わんつーろっく
9
林真理子さんのエッセイはスキマ時間に読むのにぴったりだ。中年に突入!したと自覚しても、まだまだ40代だったんだもの、元気に飛び回っていた90年代のあれこれ。真理子さんの出会う人、場所、着るもの食べたものまですべてが、人生の肥やしになっているんだなぁ。来年大河ドラマの西郷どんも楽しみ。2017/10/27
pachi
5
「イジメと自殺」の章が一番印象に残った。本当にその通りだと思う。2016/10/08