出版社内容情報
平穏な田舎町で発生した殺人。ロンドン警察のジュリー警視や元貴族のメルローズ、ミステリ好きのアガサ叔母さんらが謎に挑む!
海外ミステリ復刊第四弾、田舎町の殺人騒動
平穏な田舎町で発生した殺人。ロンドン警察のジュリー警視や元貴族のメルローズ、ミステリ好きのアガサ叔母さんらが謎に挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nemuro
34
リチャード・ジュリー警部(のちに警視に昇格)の<パブ>シリーズ第1弾で、クリスティーを継ぐ女流とされたM・グライムズのデビュー作。巻末には「本書は1985年に刊行された文庫の新装版です」とあったが、私にとっては、たぶん約30年ぶりの再読。パブは、酒場とレストランと旅館を兼ねていて、古いイギリス各地には、本書の題名(原題は、パブの名前のみ)と同様、奇妙な名前のパブが点在していたらしい。当時は、本シリーズはもちろんのこと、パブに関する本(写真集など)も数冊、イギリスへの憧れを抱きつつ買い求めていたものである。2020/05/14
しましまこ
30
イギリスの小さな村でこれでもかと連続殺人。こんなにバタバタ殺されてるのにたたりじゃ~とならないのが新鮮。ジュリー警部は好人物だし、知的で素敵な元貴族で大学教授のメルローズ様、大好物です!なのにもれなく出しゃばって来る彼の叔母が嫌な奴すぎて、犯人誰でもいいからまずコイツを殺っちゃってくれよ~。と呪いながら読んでちょっと残念。2017/10/09
ごへいもち
19
新版が出たので再読。このままシリーズの未翻訳分も出して欲しいな。ジュリー警部と称号返上貴族メルローズのナイスな2TOPのぜいたくさ。どちらもハンサム・有能・ユーモアと思いやりと教養あり。ただし女性運がイマイチないのか熱意が不足なのか、でもシリーズファンとしては独身のままが…w(コメントあり2014/12/22
洋書好きな読書モンガー
18
読友さんから「ミステリ読むならこの作家、最初の1作目から」と言われた初読み作家。地元の図書館に無くて、「読みたい本カード」を書いたら「金庫破りシリーズ2」と一緒に購入してくれた。司書のお姉さんありがとう。英国の田舎の村の宿屋で次々不審な死体が見つかる。犠牲者は過去の事件の関係者なのか、1人だけが狙いで他はred herring(捜査を攪乱する囮)なのか、犯人は村人の1人?宿屋(パブ)に居た全員なのか、こういう所クリスティ作品ぽい。そして名探偵登場(ジュリー警部)はセイヤーズ風。↓2024/12/01
えむむ
17
コージーのはしりというマーサ・グライムズ先生は初めてだがすごく好み。英国の絵のような村を舞台に、好感もてる警部とインテリの元貴族が、連続殺人事件に挑む。騒々しいアメリカ人叔母も滑稽でよい。謎解き部分も本格的。次作から読むの楽しみだなあ。2025/02/09