文春文庫
歴史のくずかご―とっておき百話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167901721
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

山本五十六、石原莞爾、本居宣長、葛飾北斎、光源氏……ちびちび読みたい歴史のよもやま話が100話!おまけコラムも充実。

歴史のよもやま話がてんこもり!〈 文庫オリジナル〉

山本五十六、石原莞爾、葛飾北斎……
歴史上の人物に思いを馳せつつ、
「満州」ではなく「満洲」という字を使い続けるわけを説いたり
隅田川の名称について考えたり老いにほれたり。
睦月から師走まで季節にあわせた歴史のよもやま話が100話!
各月の末には書き下ろしのおまけコラムも掲載。
一年かけてちびちび読みたい一冊です。

内容説明

「満州」ではなく「満洲」という字を使い続けるわけ、子規の「海嘯」の句について、石原莞爾の予言、宣長の桜の歌、山本五十六の覚悟…歴史探偵・半藤さんが15年の間に綴ったエッセイから、100篇を厳選し、すべてに加筆しました。睦月の章から師走の章まで一年かけてちびちび読みたい、文庫オリジナルの贅沢な一冊です。

目次

睦月―初富士の巻
如月―梅の香の巻
弥生―春一番の巻
卯月―花は盛りにの巻
皐月―鯉のぼりの巻
水無月―さみだれやの巻
文月―海に山にの巻
葉月―くそ暑かった日の巻
長月―名月と菊の巻
神無月―体露金風の巻
霜月―天高くの巻
師走―冬将軍の巻
おまけ―精神はどこの巻

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
昭和5(1930)年、東京に生れる。作家。28年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役、同社顧問などを歴任。平成5(1993)年「漱石先生ぞな、もし」で第12回新田次郎文学賞、10年「ノモンハンの夏」で第7回山本七平賞、18年「昭和史」(全二巻)で、第60回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

26
江戸っ子で夏目漱石とも遠い親戚。仕事から太平洋戦争の関係者とも交流し、敗戦の経緯を振り返る文章も多い。俳句、古典への造詣が深く、こんなところまで調べているかと舌を巻いた。本書を放出しようと思っていたが、古典を読むときの参考にするために取っておくことにした。2018/04/10

河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長

25
有名な近代史研究家、半藤氏の軽妙なエッセイ集。クスリと笑わせてもらいながら、ちょっと歴史小話等挟まって、興味深い。まさに「おもしろくて、ためになる」一冊。こういう本は好きだな。2015/03/12

maito/まいと

21
半藤さんの歴史エッセイなのだからつまらないわけがない(笑)話題はあっちにこっちに、と飛ぶけれど、とにかくどの項も知性と見識があるので、トーンは軽いのに深さがある。見開きで1テーマという短い文章の中に、色々思いがこもっていて、それを史実や歌に内包している趣まで含まれている。この境地、いつになったらたどり着けるのやら(苦笑)内容かなりマニアックだけどそれを感じさせず、むしろ頭に残るのは、知識だけではなくその情景まできちんと焼き付くからだろうなあ。2015/01/31

たくのみ

17
半藤一利さんの歴史エッセイ集。2ページごとのテーマでまとめられた文学、歴史、教養、蘊蓄は、それぞれに味わいある。「野球」の語源の話―司馬遼太郎の誤解の影響力、「養生訓」はどこまで根拠あるのか。「かかあ」の語源と万葉集。「一期一会」と学徒動員のはなしなど。屑籠というより、使われなかった小説の素材の供養なのかも。2015/12/02

とみやん📖

13
タイトルのとおり、歴史のサイドストーリーを季節ごとに並べて100話まとめたエッセー。相変わらず、半藤さんは博覧強記により古今東西いろいろな事を語られる。他のエッセー集と比べ、少し軽すぎて物足りなさも感じるが、雑学のようでいて為にもなり、クスリと笑える小話ありで楽しかった。今話題の9月入学の話もあった。2020/05/18

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