文春文庫
幻日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167900984
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

少年時代から作家デビューを果すまでの来し方を投影した自伝的連作集。葛藤しながらもひたむきに生きる主人公の姿が感動をよぶ傑作。

著者“初”の自伝的連作集!

少年時代から作家デビューを果すまでの来し方を投影した自伝的連作集。葛藤しながらもひたむきに生きる主人公の姿が感動をよぶ傑作。

内容説明

少年時代に出会った人々へ寄せる温かくも切なき思い、ロンドンでビートルズと握手を交した青春の一日、焦燥を抱えながら浮世絵研究に没頭した日々、そして幻の世界「幻日」を抜けだし、現実に作家として立つまでを描いた、著者初の自伝的連作集。葛藤しながらも、ひたむきに生きる姿が感動をよぶ傑作。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
昭和22(1947)年、岩手県盛岡市に生まれる。早稲田大学商学部卒業後、美術館勤務を経て、58年『写楽殺人事件』で第29回江戸川乱歩賞を受賞。その後、61年『総門谷』で第7回吉川英治文学新人賞、62年『北斎殺人事件』で第40回日本推理作家協会賞、平成4年『緋い記憶』で第106回直木賞、12年『火怨』で第34回吉川英治文学賞を受賞。浮世絵研究家としても知られ、『浮世絵鑑賞事典』などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

siva

11
ほぼ自伝の短編連作小説。子供の頃から作家として世に出るまでの思い、小説という形をとってはいても、赤裸々に決して褒められたものではない当時の自分の状態を述べていて、作家と言うのも因果な商売だなぁと思う。ただそういう状態があったからこそ、その後の数々の作品が生まれたのだ。興味深かった。2015/07/20

KANEO

11
小説の魅力の一つは他人の人生を疑似体験できるということだと思う。本書は著者の自伝的連作小説で99.9%が真実だという。まさに著者が作家になるまでの人生を味わえる本だといえる。以前著者のエッセイで軽く彼の人生を知っていたので、ああ、あの事の詳細はこういうことだったのかぁ、と思いながら楽しんで読ませていただいた。若かった当時の気持ちがまるで昨日のことのように描かれていて、さすがプロ、すごいなあ、と感心。著者のデビュー作をはじめとした他作品を読んでいると感慨も一入。ファンならば読み逃したくない一冊。2015/02/23

あいちょ。

3
図書館。 ・鬼女の夢 ・ざくろ事件 ・あいつ ・夢みるビートルズ ・白い炎 ・幻日 ・ぬるま湯2024/03/25

PPP

3
★★★★☆:99.9%事実の『幻日』短編集。ビートルズと握手を交わした旅の思い出、弟に取り憑いた親友の幽霊話、そして江戸川乱歩賞を受賞する迄の葛藤…。解説では高橋氏を〝ズバ抜けた記憶力を持つ人〟と称賛しているが、「幻日」を「現実」として完全に構成出来る程の〝妄想癖を持った人〟と考えるとまたそれも興味深く居心地がいいように思える。2017/02/09

わかめ

3
現実とは、たしかに幻日を生きているようなものだなぁ。2014/06/20

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