出版社内容情報
花粉症は「非寛容」、コラーゲンは「気のせい食品」? 福岡ハカセが最先端の生命科学から教育論まで軽やかに語るエッセイ集が文庫化
人気生物学者がいざなう、科学への入り口
花粉症は「非寛容」、コラーゲンは「気のせい食品」? 福岡ハカセが最先端の生命科学から教育論まで軽やかに語るエッセイ集が文庫化
内容説明
花粉症は「非寛容」、コラーゲンは「気のせい食品」!?生物学者・福岡ハカセが語る、最先端の生命科学から探求心の育て方まで。明晰かつユーモラスな筆致に理系は苦手というあなたも思わず膝を打ち、腑に落ちる。ノスタルジックに描かれるセンス・オブ・ワンダーの気づきも深い余韻を残す、傑作科学エッセイ。
目次
第1章 ハカセの研究最前線
第2章 ハカセはいかにつくられたか
第3章 ハカセをいかに育てるか
第4章 理科的生活
第5章 『1Q84』のゲノムを解読する
第6章 私はなぜ「わたし」なのか?
第7章 ルリボシカミキリの青
著者等紹介
福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年東京都生まれ。京都大学卒。ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授。分子生物学者としてのキャリアに裏打ちされた科学の視点と、平易で叙情的な文章でサイエンスの魅力を伝える書き手として人気を博し、『生物と無生物のあいだ』がベストセラーに。サントリー学芸賞・新書大賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーム
109
生物学者・福岡伸一先生のエッセイ。時に情緒的すぎるかなというくらいの文章がまさに福岡節?コラーゲン食品を食べても結局は消化されてバラバラのアミノ酸となり、そのうちのごくごく一部がコラーゲンの合成の材料となるに過ぎないというのは、考えてみれば至極当たり前のことですね。また、福岡先生が料理教室に通っていたという話はおかしかったですが、全体を見通していかに段取りよく作業を進めるかという料理の基本が人生のあらゆる局面で役立ったという行には大いに頷けました。昔は自炊していたものの今やラーメンしか作らない私でも(笑)2013/01/26
gonta19
102
2017/8/20 Amazonより届く。 2018/12/3〜12/7 福岡先生の週刊文春に連載しているエッセイをまとめたもの。ちょっとした歴史のウンチクは参考になる。が、先生お得意の「動的平衡」という用語にはひっかかるなぁ。2018/12/07
ehirano1
92
先ずは“面白かった”、という感想。どれくらい面白しろかったのか?「生物と無生物のあいだ」より面白かったのです。「語りかけるべきこと(p86)」を読んで、ハカセはハカセ自身が知って嬉しかったこと、学んで面白かったことを本書で述べているんだなぁ、と思っていたらエピローグにそのつもりだったことが記載されていました。ハカセの作戦は当方に対して功を奏したようです。2017/02/13
ehirano1
80
プロローグが秀逸過ぎると改めて実感しました。若者に向けたプロローグで、とても当方のような中高年オッサン向けの語り口調ではありませんが、”何か好きなことがあって、それがずっと好きであり続けられることは、静かに君を励まし続ける、最後の最後まで励まし続ける”にはオッサンの心にもしっかりと響きました。2018/09/11
夜長月🌙@読書会10周年
67
ルリボシカミキリの鮮明な青色は福岡さんの好奇心の原点です。好奇心を持つことからすべてが始まります。カミキリが話の中心ではなく福岡さんの少年時代を振り返ったり「脳死」「校正」「トポロジー」などまで幅広いエッセイです。得意の生物学的「動的平衡」が随所に出てきます。この事象とこの事象がこう、つながるのかと感心しました。例えば、癌は遺伝子の傷による突然変異により生じますがすべての遺伝子複製にミスが生じなくなると生物の進化は無くなってしまいます。癌は不可避的な、生命の仕組みの一部として必須なものでもあります。2023/02/05
-
- 電子書籍
- マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ち…
-
- 電子書籍
- はじめてのIELTS 全パート総合対策