出版社内容情報
日本人女性ジャーナリストが凝視・直視・驚嘆・取材した「中国女」の全て。「苦界」で生きる女はこんなにも強くなれるのか?
中国共産党が隠蔽するタブーにも挑戦
日本人女性ジャーナリストが凝視・直視・驚嘆・取材した「中国女」の全て。「苦界」で生きる女はこんなにも強くなれるのか?
内容説明
モンゴル人に扮してのエイズ村極秘取材、都市の底辺で蠢く売春婦たちとの接触、華やかなキャリアウーマンの舞台裏、反体制派故に当局から激しい人権侵害を受ける活動家の苦悩の数々…。さまざまな中国女性の置かれた驚愕の実態に、新聞記者としては日本人初の女性北京特派員だった福島香織が鋭く切り込む。
目次
第1章 エイズ村の女たち(男の子を産まないと、女は一人前と認められないから命をかけて男の子を産む;売れる体があるのはラッキー。どうせなら都会でいい男に売りたい;男が上に乗っかっているとき目をつぶるの。幼い息子の笑顔が見えるから;超生で罰金をくらったけれど、あの娘を産んでよかった)
第2章 北京で彷徨う女たち(私たちに居場所なんてないのよ!ただ、慰める腕がほしいだけ;殺すより売る方がよっぽどいいでしょ;幸せにはなれない。ただ、生活になれていくだけ;私は誇りを買い戻したのよ;結婚しないことへのプレッシャーの方がずっと重い、同性愛より;都会の片隅で、一人ひっそり命を断つ打工妹(出稼ぎ娘)がどれほどいるか)
第3章 女強人(女傑)の擡頭(私は「おしん」と性格がすごく似ているの;私の活動の力の源泉は「愛」;「私は民族主義者」と漢語で語るチベット民族主義者;人間は誰もが、ちょっとは障害を持っているのよ;「グッチ・ガール」から「寅女」となりて)
第4章 文革世代と八〇后と小皇帝たち(今の知識人はニセモノよ。本当の知識人はもう亡くなってしまった;私は今、水の上に這い上がってようやく世界を見た;一人っ子である身の上に、祖父母の歴史の物語が凝縮されているのよ)
著者等紹介
福島香織[フクシマカオリ]
フリージャーナリスト。1967年奈良市生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社に入社。大阪文化部などを経て上海・復旦大学に語学留学。2001年から産経新聞香港支局長に赴任、2002年に香港支局閉局にともない中国総局(北京)に異動。2008年まで常駐記者を務めた。2009年に退職し、中国関連分野でフリーの活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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