文春文庫
僕のエア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 207p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167838102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

友人も恋人も定職も貯金も生きがいも根性も何もないダメダメ24歳男子。ある事故から、希望や夢を俺に与えようとするヤツが現れた。

内容説明

定職も生き甲斐も友人も恋人もなく、当然のことながら貯金も少ない24歳男子の俺。憧れのスミレ姉ちゃんから結婚式の招待状が届き、傷心のまま高校の同窓会に出かけた結果、さらに最悪の事態に。そのときから、俺の目の前にエアとなのる幻覚少女が現れた。シニカルかつ自虐的な笑いで抱腹絶倒の青春小説。

著者等紹介

滝本竜彦[タキモトタツヒコ]
1978年北海道生まれ。2001年『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』で第5回角川学園小説大賞特別賞を受賞しデビュー。2002年『NHKにようこそ!』を刊行後、ひきこもり世代のトップランナーとしてメディアの寵児となる。2作品ともコミック化、映像化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Pure

30
初滝本竜彦。病んでるなぁ。引きこもりメンヘラ小説だよな。海猫沢めろん氏の解説によれば、私はこの本を必要としていない幸せな人なのかもしれない。わかるけど共感できない。共感できるとこもあるけど理解できない。そんな本でしたね。それでも実家って力があるんだな。親になるってそんな力を持たなきゃいけないんだな。自分はそんな力を持ち得ているのか?2016/04/23

ヤギ郎

13
この小説はとにかく「イタい」。彼女なし,友人なし,貯金なし,なんかいろいろ「なし」の24歳フリーターが語る人生論。憧れのお姉さんから結婚式の招待状が来たことをきっかけに,エアと名乗る少女が見えるようになる。幻覚が見える24歳の「イタい」物語が綴られている。主人公の年齢にはまだ達していないけれど,こんな生活をするはめになるのでは(考え過ぎかな。)と思ったりしたりしなかったり。非リア充の心を凝縮した小説。幻覚少女を「エア(空気)」と名付けるところが物語のみそかもしれない。2018/11/21

くろり - しろくろりちよ

12
何年経っても滝本竜彦は滝本竜彦だった。普遍的な「ヒキコモリ世代」が多く共感したやるせなさ、後悔。いつまでも、青く、痛い、滝本竜彦。自分にしか見えない存在、エア。幸福で不幸で、世界との一体感と孤独感、優しさと残酷さ、全てが幻覚であり全てがリアル。この青くて痛くてダメな世界は未だ隣に居座り続ける。それがありふれた自分と著者、作品を繋ぐ。海猫沢めろんさんの解説も一読の価値あり。2012/08/24

ソラ

12
久しぶりに滝本竜彦の作品を読んだ。ネガティブチェンソー以来ずっと気になる作家だったけど、僕のエアやムーの少年が出てたことも知らなかった。久しぶり過ぎてうまく頭に内容が入らなかった。もう一回読まないと2012/09/17

HIDE

7
解説が一番おもしろい。2012/08/19

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