出版社内容情報
長崎で大きな力を持つ全25名の出島商人。与力・伊立重蔵の前に、26人目を名乗る男が現れた。イタチの旦那が謎に迫る第2弾!
内容説明
長崎・出島の建設に出資した25人の出島商人。大きな力を持つ彼らの前に26人目を名乗る人物が現れた。次期奉行の命で江戸から先遣された伊立重蔵が捜索すると、そこには長崎進出を目論む江戸の札差の影が―。錺職人の善六、街の親分格・吉次郎らとともに、江戸と長崎で暗躍する“謎の組織”を解明する書き下ろしシリーズ第二弾。
著者等紹介
指方恭一郎[サシカタキョウイチロウ]
1961年福岡県北九州市生まれ。龍谷大学文学部仏教学科真宗学専攻卒業。僧籍の傍ら作家としても活動している。2004年、「首」で第11回九州さが大衆文学賞大賞笹沢左保賞を受賞。11年、豪商・島井宗室と秀吉の戦いを描いた『銭の弾もて秀吉を撃て』(ダイヤモンド社)で第3回城山三郎経済小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
25
指方恭一郎初読み。麝香ねずみが第1巻のようですが第2巻から読み始めました。長崎奉行所は何故か複雑、与力や同心という正式名称は無く、警吏役として与力格(給人)町使(同心のような役職)。主人公伊立重蔵は与力格。町人の方にも同じような役職がり、代官は町人である。長崎独特の生い立ちがあるので、犯人は判っていても強引にしょっぴて拷問かけれないので、これといった剣戟場面もなく展開がまどろこしく感じる、現在の政治犯や詐欺師事件のような感ありか。2,3冊読めば違和感もなくなるかな。2013/11/06
深青
9
シリーズ2冊目。今回は出島に関する陰謀。初めて知る事だらけで毎回興味深く読んでいますが、出島にそんな特権があったとは。同じ日本だったのでしょうが、長崎だけまた別の国のような印象になってきました…。そして…ついにお奉行の着任です!!今回、出番が少しだけだったのでどんな方なのか、とても楽しみです。2017/02/22
高橋 (犬塚)裕道
6
星3。シリーズ第1巻はスラスラ読めたのだが今回は少々引っかかった。まあ面白いことは面白いんだが、イタチの旦那も善六も動きが辿々しく感じられる。正次郎の迂闊さは全く解せない。さて次巻は如何に?!2017/04/18
goodchoice
1
長崎奉行シリーズ第二弾!第1巻から読まないとシリーズの背景や人間関係が分かりにくいと思う。出島の成り立ちや、その特殊性がわかり、結構勉強になる。筆者はこのあたりの専門知識は豊富なのであろう。2016/02/18
あかんべ
1
大事な友を失うにしてはその部分付け足しのようで、詐欺師との度重なる詐欺行為は、誉めたらまずいのだろうが見事。真っ正面から乗り込んだ重蔵の完敗2012/12/01