内容説明
第25代タンザー男爵。エドワードの実の父はこの男爵かもしれない。母の遺品からその事を知ったエドワードは、裏稼業で知った手管を駆使して証拠を探し始めた。だがやがて男爵の寵愛を受ける男が姿を現す。この男こそ嘗てエドワードを陥れた仇敵ドーントだった!構想30年、著者渾身の華麗なるゴシック・ノワール。
著者等紹介
コックス,マイケル[コックス,マイケル] [Cox,Michael]
1948年、イギリスはノーサンプトンシャーに生れる。1971年、ケンブリッジ大学を卒業。1989年よりオックスフォード大学出版局にて編集者として勤務。『夜の真義を』は2006年に刊行された初めての長編小説。2009年に死去
越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年(昭和36年)、石川県生まれ。東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネムル
5
長い……。このヴィクトリア朝の大きな物語はディケンズほどにスピードがなく、ゴシックを重厚というより鈍重としか感じられなかった。ただし、これは完全に好みの問題。2016/08/22
読書と紅茶🥰
4
越前敏弥さんの訳出が素晴らしい。19世紀のイギリスがとくと味わえる。ロンドンの喧騒、猥雑さ。それと対をなすイヴンウッド(マナーハウス)の壮麗さ。 もどかしいくらいの愛の表現も、この時代ゆえの狂気も 余すところなく味わった。結局は愛に溺れて、愛に裏切られるのね…。 2017/07/04
Mipo
3
下巻は一気読み。ぐいぐい引き込まれるから、すきま時間に少しずつ読むのは難しいと思い、たっぷり時間をとって読みました。語り手が感情の起伏を見せる、効果音や照明の演出があるかのような文章で、すぐ「私」に感情移入してしまいました。復讐劇、ロマンス、歴史、青春物語としてさまざまに楽しめるだけでなく、ヴィクトリア時代のイギリス(とくにロンドン)が精緻に書かれていて、濃厚な読書体験ができました。2025/01/25
ラブミーテンダー
1
解説にあるようにゴダードやウォーターズに似ている。が、ラストは「え、それで終わり」って感じ・・・2019/08/28
坊っちゃん
0
★★1/22017/05/28
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- 洋書
- Governaçã…