文春文庫 クラッシャーズ〈下〉―墜落事故調査班

ヘインズ，デイナ【著】〈Ｈａｙｎｅｓ，Ｄａｎａ〉/芹澤 恵【訳】

文藝春秋（2013/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 383p／高さ 16cm
• 商品コード 9784167812201
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

上巻紹介文を参照

内容説明

墜落の原因は機体の不具合か、操縦ミスか。事故調査は暗礁に乗り上げる。だが、これは人為的なテロの予行演習だった。第二の墜落が目前に迫る。果たしてクラッシャーズは墜落の真相を見破り、新たなる惨事を阻止することができるのか？堂場瞬一氏絶賛のまったく新たな大型エンタテインメント、圧倒的なクライマックスへ向けて突進する！アイデアとアクションを詰めこんだ全方位型ノンストップ・スリラー！

著者等紹介

ヘインズ，デイナ［ヘインズ，デイナ］ ［Ｈａｙｎｅｓ，Ｄａｎａ］
オレゴン州ポートランド在住。２０年にわたって記者として新聞社に勤務したのち、作家に転身。『クラッシャーズ　墜落事故調査班』でデビュー。ネルソン・デミルらの絶賛を受けた同書は、ミステリ・ファンの選ぶ“スポッテッド・アウル”賞を受賞した。別名義で３作のミステリ長編の著作がある

芹澤恵［セリザワメグミ］
１９６０（昭和３５）年生まれ。成蹊大学文学部卒業。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[財布にジャック]

これは映画化しそうな作品ですね。ハリウッド映画っぽいので、脳内で勝手に配役まで想像しながら読むと更に面白さが増しました。主役級の彼女を24のジャックバウアーや００７のジェームズボンドあたりに変換したりして、読み進めました。悪役が誰か判明した時に、物語が一気に終息へと向かいますが、それでも最後のパフォーマンスにはビックリさせれました。ベタなお話なんですが、結構好きでした！

2013/09/01

[わたなべよしお]

　「骨の祭壇」も面白かったけど、こっちの方が、地に足が付いている点で優れものかな。リアリティがあるのだ。航空機事故の原因調査をめぐる物語だけでも面白いのに、異色の女性が活躍するストーリーまで絡む。登場人物は皆、魅力的だ。あまりに全員が魅力的で、誰を主人公にしてもよいくらいだ。今年の一押しだろう。

2013/07/15

[ケンケン]

(304冊目)下巻からは、映画顔負けのトンデモナイ方法を展開し一気に終盤へとねじ伏せていく大迫力なストーリーであった！！　映像化向きであるのは、云うまでもない。解説には、スピンオフ作品が云々と書かれてあるので、大いに期待したいと思います♪　アクション映画好きにはオススメです（＾ー＾）

2013/08/03

[飛鳥栄司@がんサバイバー]

この作品を読み逃していたのは「不覚」。ストーリーはハリウッド的で飛び込み易いし、飛行機の墜落原因の特定に至る過程はNTSBの面々の緻密さがしっかりと書かれているし、ミステリ部分もFBIとダリアのパートで緊張感をキープしながら展開させている。NTSBが墜落原因を特定するために技術的な要素が入り込んではくるが、用語や知識の押し売りもなく、全体的な流れが切れなかったことが、上下巻にありがちな「途中のダルさ」を感じさせなかった。750ページ一気読みのサスペンス・スリラーだった。

2023/11/15

[アカツキ]

航空機事故はテロだった可能性が浮上、FBIが調査現地に乗り込んでくる。一方、ダリアはテロリスト小集団に潜入するが…。結構面白かったけれど、クラッシャーズの活躍よりもダリアの尋常じゃない強さの方が残る…。著者お気に入りの無双ヒロイン・ダリアはスピンオフがあるとのこと。両想いなのに一線超えられないロマンスが気になるが未翻訳っぽい。

2023/06/02