出版社内容情報
「人魚姫」「みにくいアヒルの子」……20世紀初頭に活躍したハリー・クラークの美しいイラストと共に味わう、美と残酷の傑作童話集。
内容説明
子供への「教育的配慮」によって消されがちな、童話に秘められた美と残酷さを、ハリー・クラークのイラストは余すことなく伝える。幻想文学に造詣が深く、アンデルセン研究家としても知られる奇才・荒俣宏の訳で堪能する大人のための挿し絵入り童話集。下巻には「マッチ売りの少女」「人魚姫」「絵のない絵本」など10篇を収録。
著者等紹介
アンデルセン[アンデルセン][Andersen,Hans]
1805年、デンマーク・フェン島生まれ。30歳ごろから執筆をはじめ、その生涯に156編の童話を残した。彼の人生観に根ざした美しい童話は、いまも世界中で愛され、子供のみならず大人をも魅了している
クラーク,ハリー[クラーク,ハリー][Clarke,Harry]
1889年、アイルランド・ダブリン生まれ。ステンドグラス等を制作する工房に生まれ、家業のかたわらに描いた挿絵でも好評を博す。『アンデルセン童話集』(1916)は彼の挿絵画家としてのデビュー作
荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、水産会社に入社。その傍ら幻想文学などを翻訳しつつ、評論活動も展開。独立後は翻訳、小説、博物学、神秘学などジャンルを越えた執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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