文春文庫<br> 紅染の雨―切り絵図屋清七

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文春文庫
紅染の雨―切り絵図屋清七

  • 藤原 緋沙子【著】
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  • 文藝春秋(2011/10発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167810023
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

武家を離れ、絵師の仲間と切り絵図屋を立ち上げた清七。ひそかに思いを寄せるおゆりの秘密とは? 人情細やかな新シリーズ第2弾。

内容説明

武家を捨て、町人として生きる決意をした清七郎改め清七。与一郎や小平次らと切り絵図制作を始めるが、絵双紙本屋・紀の字屋を託してくれた藤兵衛から、世話をしているおゆりの行動を探ってくれと頼まれる。男と会って金を渡しているおゆりを見て動揺する清七だったが。江戸の風景を活写する人気書き下ろし時代小説第二弾。

著者等紹介

藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒業。小松左京主宰の創作教室「創翔塾」出身。細やかな人情味あふれる物語で人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

99
切り絵図屋清七「紅染の雨」2巻。武士を捨てて町人として生きると決めた清七さん、一郎や小平次らと切り絵図屋として少し動き出したかな、清七とおゆりさんの行末が気になりますね。2018/01/02

やま

66
やさしく笑いあり、涙ありと…心を溶かす。御府内の町の切り絵図を作る紀の字屋清七が、江戸の町を颯爽と駆け抜ける人情物語です。竹の春、紅染の雨、夔(き)の神、の連作中編三話の中で、ゆれるおゆりの心を書いた「紅染の雨」が良かったです。「紅染の雨」おゆりの父は、徒目付のお役目から帰ると自害して果てた。そして母が心労で病になり、おゆりが吉原へ行く、紀の字屋の藤兵衛が身請けして。紀の字屋で藤兵衛の娘として暮らすおゆりが、昔の許嫁に騙されて金を貢がされている。清七は、居ても立っても居られず…。🌿続く→2022/06/10

むつこ

18
切り絵図の第2弾を作成、おゆりの過去がわかるシリーズ2作目。母親の墓石を建て、父との確執も緩やかに穏やかな暮らしの中で清七の出会う市井の人々と地図。町人になっても武士の気持ちが強すぎてハラハラします。2019/04/06

calaf

12
おゆりの過去って、、、人生いろいろありますねぇ...そしてそれは、生きているから言える事で...2017/08/15

ぶんぶん

10
【図書館】切り絵図作りは順調に進んでいるが清七の周りではいろいろな難事が勃発する。作者は切り絵図制作に庶民の苦労話を交えてストーリーを進めて行こうという考えだと思う。回はおゆりの前身が判る過程に嫌味な武士の影が・・・おるいと菊馬の一件もどうにか元に戻っただけ、すべてがこれからである。三話目は与一郎の父親が紀の字屋を訪ねて来て仕事を依頼する、しかし、仕事の本元の仏像が盗まれてしまう。 ちょっと強引な関わり方だが、物語の進行上仕方が無い、起こるべくして事件が起こるって感じ。これから、肉付けしていくんだろうな。2017/12/12

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