出版社内容情報
妻を寝取られ嫉妬に狂いながらも、狂態を収めたテープを聞き入り自慰に耽る老作家。哀しく美しく倒錯する性の世界を描いた4篇。
内容説明
貞淑な妻を部下に寝取られ、独り自慰に耽る中年男の妄執。若気の至りの稚児趣味と、その無残な結末。快楽教に堕ちた男女の、狂宴の一夜。ロマンポルノの女王・谷ナオミの、哀しいほどに潔い半生。倒錯した性を描きながらも、なおも飄逸味を失わない傑作四編。緊縛の文豪が老境にして切り拓いた新境地を見よ。
著者等紹介
団鬼六[ダンオニロク]
昭和6(1931)年、滋賀県生まれ。関西学院大学法学部卒業。32年「親子丼」がオール新人杯に入選し、執筆活動を開始。様々な職業に就くかたわら「奇譚クラブ」に投稿した「花と蛇」が評判を呼び、独特の世界観に貫かれた官能小説を次々に発表、SM耽美小説の第一人者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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