ユング夢分析論

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  • サイズ B6判/ページ数 278,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622085171
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1011

出版社内容情報

「夢分析の臨床使用の可能性」「夢心理学概論」「夢の本質について」など6編。夢をめぐるユングはじめての日本語版オリジナル論集。〈夢とは象徴化を行う人間の能力を研究する上で最も一般的かつ普遍的にアクセス可能な源泉である〉

フロイトが「夢は願望充足であり、睡眠の守り手である」としたのに対して、ユングは、夢とは「あるがままの姿」でこころの状況を描くものであり、共同社会に適応するためにどうしても一面的にならざるをえない自我・意識に対する補償の役割を果たしている、と考えた。さらにユングは、夢の中にあらわれるのは無意識的内容が投影されているイメージであり、それは象徴性に満ちていて、言葉による言い換えのきかないものであること、夢分析においては初回夢が重要な意味を持ち、しかし一回の夢だけで判断するのではなく、それ以降の夢の流れ、シリーズの中で考える必要のあることなどを、心理療法の臨床実践を通して明らかにしていった。ユング心理学のキイワードである「集合的無意識」や「元型」も、そこから確固たるものになってゆく。
本書は夢に関するユングの主要な論文を集めたものである。「夢分析の臨床使用の可能性」「夢心理学概論」「夢の本質について」「夢の分析」「数の夢に関する考察」「象徴と夢解釈」の6編。夢についてのユングの考え方が網羅されるだけでなく、ユング心理学全体がコンパクトに表現されている。臨床家ユングの姿を生き生きと伝える本書は、「はじめてのユング」にもふさわしい。

夢分析の臨床使用の可能性
夢心理学概論
夢の本質について
夢の分析
数の夢に関する考察
象徴と夢解釈

解題  横山博
訳者あとがき



C・G・ユング[ユング]
1875年7月26日、スイス北部のケスヴィルにて生まれる。バーゼル大学卒業後、ブルクヘルツリ病院のブロイラーのもとで言語連想実験の研究に従事。その後、フロイトの精神分析運動に参加し、フロイトの後継者と目されるほど、その中心人物として精力的に活動した。1913年にフロイトと決別。その後は独自の心理学の構築に専心し、「コンプレクス」「元型」「集合的無意識」「無意識の補償機能」「内向/外向」「個性化」などの独創的な理論を提唱していった。1961年6月6日、死去。20世紀最大の心理学者の一人。

横山博[ヨコヤマヒロシ ]
1945年、石川県に生まれる。精神科医、臨床心理士。1970年京都大学医学部卒業。1970年代から大阪で精神医療改革運動に取り組み、当時劣悪だった日本の精神医療の環境の改善に努めた。1984-5年、1988-9年、二度に分けてチューリッヒのユング研究所に留学、ユング派分析家の資格を取得。甲南大学名誉教授(在職は1995-2011年)。日本ユング派分析家協会会長(2001年―現在)。著書『神話のなかの女たち 日本社会と女性性』(人文書院、1995)『心理療法とこころの深層 無意識の物語との対話』(新曜社、2006)『心理臨床の治療関係』(共著、金子書房、1998)『心理療法 言葉/イメージ/宗教性』(編著、新曜社、2003)『心理療法と超越性 神話的時間と宗教性をめぐって』(編著、人文書院、2008)。訳書 サールズ『逆転移 分裂病精神療法論集 3』(みすず書房、1996)ローゼン『うつ病を生き抜くために 夢と描画でたどる魂の癒し』(人文書院、2000)。

大塚紳一郎[オオツカシンイチロウ]
1980年、東京都に生まれる。臨床心理士。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在 菊川荒木内科心療内科、東洋大学附属姫路中学校・高等学校スクールカウンセラー、および兵庫県内で個人開業。訳書 ランク『出生外傷』(共訳、2013)、メツル/カークランド編『不健康は悪なのか』(共訳、2015)『ユング 夢分析論』(2016、以上みすず書房)フェレンツィ『精神分析への最後の貢献』(共訳、岩崎学術出版社、2007)。

内容説明

本書は夢に関するユングの主要な論文を集めたものである。夢についてのユングの考え方が網羅されるだけでなく、ユング心理学全体がコンパクトに表現されている。臨床家ユングの姿を生き生きと伝える本書は、「はじめてのユング」にもふさわしい。

目次

夢分析の臨床使用の可能性
夢心理学概論
夢の本質について
夢の分析
数の夢に関する考察
象徴と夢解釈

著者等紹介

ユング,C.G.[ユング,C.G.] [Jung,Carl Gustav]
1875‐1961。スイス北部のケスヴィルにて生まれる。バーゼル大学卒業後、ブルクヘルツリ病院のブロイラーのもとで言語連想実験の研究に従事。その後、フロイトの精神分析運動に参加し、その中心人物として精力的に活動した。1913年にフロイトと訣別。その後は独自の心理学の構築に専心し、「コンプレクス」「元型」「集合的無意識」「無意識の補償機能」「内向/外向」「個性化」などの独創的な理論を提唱していった。1961年死去

横山博[ヨコヤマヒロシ]
1945年、石川県に生まれる。精神科医、臨床心理士。1970年京都大学医学部卒業。1970年代から大阪で精神医療改革運動に取り組み、当時劣悪だった日本の精神医療の環境の改善に努めた。1984‐5年、1988‐9年、チューリッヒのユング研究所に留学、ユング派分析家の資格を取得。甲南大学名誉教授。日本ユング派分析家協会会長

大塚紳一郎[オオツカシンイチロウ]
1980年、東京都に生まれる。臨床心理士。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、菊川荒木内科心療内科、東洋大学附属姫路中学校・高等学校スクールカウンセラー、および兵庫県内で個人開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ドン•マルロー

23
主だった夢に関する6編の論文を収録。それぞれ発表された年月に隔たりがある為だろう。夢や心に対する見解にも微妙なズレがあり、それ自体、ユングの精神史と読むことも可能である。ことにフロイトの夢理論との決別を誓った後と前とでは、そのベクトルがまるで違うのだ。夢を読み解く本でありながら人間ユングを読み解く本でもあるといえるのではなかろうか。集合的無意識や補償といった概念をもちだし、夢分析に更なる可能性と解釈の幅をもたらしたユングの功績は偉大である。しかしその発見は夢の領域に更なる暗闇を認めることでもあるであろう。2017/01/22

roughfractus02

6
著者の初期から晩年までの夢に関する論文を収録した本書だが、意識と無意識の補償システムとしての心という考えから夢を両者を跨ぐ象徴表現と捉え、患者の行動の未来を示すメッセージとして補償的に解読する分析手順は一貫しているように感じる。また、患者と継続的に対話することで、分析過程に分析医も加わり、患者の夢の創造性を内側から触発する場面も出てくる。興味深いのは、著者が度々言及する少女の12の夢への言及である。現実をベースとした夢を超える宇宙等を舞台とした非現実的な夢の場合、集合的無意識と元型のメッセージと解される。2021/06/18

arekcey

3
これは名著。神話、シャーマニズム、象徴、死んだ神、無意識にまつわる哲学書として読める。フロイトと仲違いした心理学のお医者さんくらいにしか認識していなかったが立派な哲学者であった事を知る。2019/11/16

林克也

3
おもしろかったけれど、難しかった。三分の一、いや五分の一ぐらいしか理解できなかったと思います。いろいろとナイフを突き立てられるような気付きを与えてもらえました。例えばこれ。「人は自分自身ではその責任を引き受けていない過ちのことで、敵を非難するものなのだ。人はあらゆることを他者の中に見る。他者を批判し、非難する。他者を改善させようと、そして教育しようとすることさえある」この部分、まるで自分のことを言われているようだった。2016/09/30

CP_CP_JA

2
ユングの夢に関する主要論文6編。久々に再読。今回は年代順に読み直したが、ユングの夢に対する考え方、特にフロイトの考え方との類似点から、独自の視点へと発展していく様が整理される。夢を意識の補償と捉え、かつ夢に対して真摯に取り組む姿勢が学べる。夢を理解できないのは、我々の知識が乏しいだけなのだ。2022/03/30

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