出版社内容情報
神代新吾事件覚シリーズ第5弾。南蛮一品流捕縛術を修行する、若く未熟な同心が、事件に出会いながら成長していく姿を描く痛快作。
内容説明
小石川養生所見廻りの若く熱き同心神代新吾の活躍を描く書き下ろし文庫シリーズ第5弾。屋根から落ちた大工を運んで来た下働きの男は、名品の贋物を売り捌いて消えた錺職の人相書にそっくりだった。調べを進める新吾がたどりついた許せぬ悪と、夫婦と親子の愛。南蛮一品流捕縛術が唸り、押さえきれない新吾の怒りが爆発する。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に、監督、脚本家として400本以上の作品を手がける。主な脚本作品として「水戸黄門」「子連れ狼」などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
6
浅吉の過去や現在が少し具体的になってきたけれど、このシリーズはここまでなのかな。『人相書』は作造の年齢について少し混乱した。最初に登場した時、おじいさんっぽかったので幼い平太とのバランスが…。『木戸番』は木戸番夫婦の小さな感情のもつれが描かれていて好きなのだが、この夫婦がこの若さで木戸番をやってるのはなぜだろうという本筋と離れたところが気になって…。北原亞以子さんや喜安幸夫さんの影響で私の中で木戸番のイメージが出来上がってしまっている…困ったものです。2017/11/27
あかんべ
5
半兵衛さんのようにやむにやまない罪は、知らぬ顔でというパターンは、新吾にはむりのようだ。つっぱしり、激高し、反省し嘆く。若いねえ。そこがこのシリーズの魅力。2012/06/23
M2
5
人間関係に進展がないのでどうしてもマンネリ感が。それでも新吾と浅吉、それに半兵衛さん、半次、鶴次郎たちおなじみの面々の活躍が見れるのは嬉しい。表題作の新吾の若さが熱い。熱くなりすぎた新吾を止めるのはやっぱり半兵衛さん。そして4話で浅吉の昏い熱を押さえるのはやっぱり新吾の役割。2012/06/05
ゆ〜や
4
うっすらと手妻の浅吉の過去が見えてきた刊。とはいってもホント薄ら。でも新吾と浅吉はホント仲がいいなぁと思ったり。浅吉が新吾の手伝いするのが当たり前になってきてるよ(苦笑)2012/04/29
なつき
3
book offで見つけて購入。久蔵シリーズも良いけど、こちらの青い二人のシリーズも好きです。2013/08/31