出版社内容情報
「剃刀」と称される南町奉行所吟味方与力・秋山久蔵の活躍を描く人気シリーズが文春文庫から登場。多彩な脇役と共に江戸の悪に挑む。
内容説明
「町奉行所の役人は、お奉行の為に働いているんじゃあねえ。江戸八百八町で真面目に暮らしている庶民の為に働いているんだ」。剃刀と呼ばれ、悪党を震え上がらせる、南町奉行所吟味方与力の活躍を描く秋山久蔵シリーズが文春文庫から登場。日本橋で突如、虚ろな眼をして刀を振り廻す浪人。しかし人々を襲った男はその記憶が全くないという。蠢く“傀儡師”とは。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に、監督、脚本家として400本以上の作品を手がける。主な脚本作品として「水戸黄門」「子連れ狼」などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかんべ
8
文春文庫に移ってからの第一弾。シリーズのなかでは子供が生まれる前の頃のはなしから、大分後になる。催眠術をあやつり、他人に殺させるなんてありそうなはなしだが、実際には聞いたことがない。お話としてはたのしい。2013/07/01
オレンジ。
6
傀儡師 闇討ち 花明り 身投げ の4編からなる連作短編2016/06/08
だいしょう@SR推進委員会
6
「剃刀久蔵」が手下を駆使しながら、さまざまな事件を追っていく連作短編集。脚本家らしい安定感で、読みやすいシリーズ。もっとひねればおもしろい長編になるかも~と、時々読み手のほうが欲をかいちゃうのは苦笑ものですが…。あっけない展開が物足りないこともあります。クールで悪人に容赦のない久蔵さまも、いよいよ人の親となる日が近くなってきました。う~む、どんな親父になるのかしら。意外な一面がみたいです。2012/03/30
Aki
3
まだ子どもは生まれてなかったー ファミリー小説の一面が好きだったりします。でも、稲垣の出番が少なくてちょっと不満w2014/06/17
rakim
3
ん?表紙が違う?と思いながら実は出版社が変わっただけで続きでした。秋山久蔵御用控の14巻になります。(読むまでは外伝?みたいなの?と思っていた。途中からでも読める短編シリーズですが)北の半兵衛さんシリーズとリンクしている部分が楽しい。2012/03/05