出版社内容情報
熱血な営業チーフ、いつも作業着の施工監理部員、奇想天外なデザイナーと同僚達が織りなす内装会社のアツい日々を描いた傑作小説。
内容説明
わがままで強面だが人望厚い営業チーフ、いつも作業着姿の昭和風二枚目施工監理部員、掟やぶりのヒラメキ型デザイナー。彼ら“魔のトライアングル”三人組と内装会社の同僚達が、莫迦で無茶で情熱一杯に働く姿を描いた、胸を熱くさせる傑作ワーキングストーリー。文庫書き下ろし短篇「シューカツデイズ」を収録。
著者等紹介
山本幸久[ヤマモトユキヒサ]
昭和41(1966)年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業後、会社勤務等を経て、編集プロダクションへ。2003年「笑う招き猫」(「アコカとヒトミと」を改題)で第16回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
201
やっぱり山本さん作品は面白すぎです。今回の舞台(職場)は内装会社ですが、まぁ、相変わらず個性豊かなキャラを次から次へと送り出してくる山本さんワールドに完全に魅了されます。特に今作のある意味主人公ともいえる「高柳チーフ」が抜群で、偉ぶらず、職人気質で不器用ながら周囲の面倒をしっかりみてしまう、そんな親分肌の上司にひきこまれてしまいます。各々が職種、立場が違えども‘仕事’に信念やポリシー、プライドを持って取り組んでいけるってスゴく大切なコトだと改めて認識させてくれます。仕事って明るく&楽しくしたいですよね。2014/12/19
昂 ふたたび
115
「仕事、楽しいですか」ドッキとしました。そんな事、考えたことなかった。仕事は一人では出来ない。周りの人たちに支えられ成り立つもの。この会社はいいなぁと。巨瀬社長、研修なんか行かなくとも、十分カリスマ社長です。良い会社造りました。2015/08/30
chimako
112
途中で既読と気づくも何と心弾む読書だったことか。うれしい!たのしい!大好き!ってドリカムの歌の題名みたいな幸せな時間だった。お約束のリンクも。「黒川やってるねぇ」とほくそ笑む。書き下ろし「シューカツデイズ」に登場する鴻上さんがスタジオジブリの鈴木敏夫さんに脳内変換。万里子ちゃんの健闘を祈りながら本を置く。それにしても仕事ってやっぱりいい。年度末に退職しなければならない身としてはココスペースの社員がうらやましい。現場のアルバイトは随時募集中でしたよね。高柳さん、おばちゃんですがヤル気はあります。ダメですか?2016/09/25
アメフトファン
98
凄く好きです!この本とココスペース!!日本に何万社あるかわからないぐらいありふれた内装会社ですが、温かみがありこんな会社でワイワイガヤガヤ働きたいなと心の底から思いました。特に高柳チーフの人情味溢れる仕事ぶりにはじんわり。会社って本来ココスペースのように厳しくも温かい場所なんだなと改めて思いました。2014年8月一押しです!続編出して下さい!2014/08/25
財布にジャック
97
山本さんってミスドが好きなのかしら?私も大好きです。そして一番好きなココナッツチョコレートの登場に、ニヤッとしちゃいました。いやいやドーナツ屋さんの話じゃないんですけど、内装会社が舞台で、またまたいい人だらけで、小さな幸せがいっぱい詰まった素敵なストーリーでした。山本パワーをお裾分けして貰うと、「さぁ~働くぞ~!」という意欲が湧いてきて、元気が出ます。2012/01/08