文春文庫
天皇の世紀〈11〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167799021
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0193

出版社内容情報

切支丹迫害に深く切り込んだ異色作「旅」、奥羽列藩同盟と官軍の激戦を描いた「武士の城」の2篇を収める。全12巻、毎月順次刊行。

目次

天皇を中心とした国体の確立を急ぐ明治新政府は、神道国教化政策を推進、公然とキリスト教徒の弾圧を続けていた。浦上切支丹の迫害を通じて、日本人が初めて自覚した人権の様相を描いた「旅」は、全巻を通じて極めて特異な一章である。奥羽越列藩同盟の成立過程を詳述した「武士の城」と、渾身の二篇を収める。

著者等紹介

大佛次郎[オサラギジロウ]
明治30(1897)年、横浜市生れ。本名・野尻清彦。長兄は英文学者の野尻抱影。大正10(1921)年、東京帝国大学政治学科を卒業後、鎌倉高等女学校(現・鎌倉女学院高等学校)教師となったが、翌年外務省条約局勤務(嘱託)に。13年、鎌倉の大仏の裏手に住んでいたことに由来する大佛次郎の筆名で、「隼の源次」、ついで「鞍馬天狗」シリーズ第一作「鬼面の老女」を発表、作家活動をはじめる。時代小説から現代小説、歴史小説、ノンフィクション、エッセイと、幅広いテーマとスタイルで多くの作品を手がけた。昭和48(1973)年4月30日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jun55

2
11巻にある「旅」には、幕末から維新にかけての浦上切支丹の悲劇がつづられています。維新の陰の部分であり、且つ、大佛曰く、「当時、権利という理念はまだ人々にない。しかし、彼等の考え方は明らかにその前身に当たるものであった。」2011/01/03

さっと

1
キリシタン弾圧の歴史は何を読んでも凄惨で、いつも、「同じ日本人なのに」という思いにかられます。2011/12/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/964345
  • ご注意事項

最近チェックした商品