出版社内容情報
日本大使館に雇われた大竹は、日系人のミミと恋に落ちるが、彼女には人に言えぬ秘密が。開戦前夜を舞台に、男と女を描くミステリ。
内容説明
昭和十六年、ワシントンの日本大使館に臨時雇用された医学生の大竹幹夫は、同僚の若い日系人タイピスト、ミミ・シンプソンに一目惚れする。しかし、ミミは国務省高官のホルブルックが潜入させた女スパイだった―。和平交渉の裏側で進展する謀報活動と、三人の恋愛模様。第二次大戦三部作に連なる長編小説。
著者等紹介
佐々木譲[ササキジョウ]
1950(昭和25)年、北海道生まれ。広告代理店、自動車メーカー勤務を経て、79年に『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞受賞。90年、『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年、『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。また、10年には『廃墟に乞う』で直木三十五賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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