出版社内容情報
木場の豪商がつくったからくり屋敷で人が死んだ。手妻師、怪力女、“蘇生した”寺侍が入り乱れ、あやかしの難事件が幕を開ける!
内容説明
強引な商法でここ数年急激にのし上がった木場の材木問屋“日野屋”。辣腕で鳴らす豪商がつくった複雑怪奇なからくり屋敷で人が死んだ―。美しき手妻師、負け知らずの怪力女、“蘇生した”寺侍らが入り乱れ、あやかしの難事件が幕を開ける。江戸の「大耳」こと根岸肥前が活躍する殺人事件シリーズ第14弾、完全書き下ろしで刊行。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タツ フカガワ
55
手品好きの大店の隠居が、隠居所で首の骨を折って死んだが、この家、そこら中にからくり仕掛けが施されていて、他殺か事故死か決められない。隠居所を建てたのは木場で飛ぶ鳥落とす勢いの日野屋で、その主人尚之助に疑惑の目が向けられる、というのが物語の本線。そこに怪力女が登場したり(「女の力」)、死んだはずの男が棺桶から蘇ったり(「笑う仏」)と、今回も面白く読了。2024/09/02
baba
34
日本の職人の技は凄い!からくり屋敷がこんな事に利用されるなんて・・・。今回は双子とからくりが事件の鍵。栗田さんは真剣におかしなことをするのが面白い。夫婦でお産の練習には思わず笑ってしまいました。栗田さん、双子誕生おめでとう。2017/04/18
み
29
さくさくと♪栗田さん良かったね(^o^)凄い仕掛けがあったもんだ(@_@)お奉行さまの様に、頭柔らかくしなきゃ。2016/08/04
ひさか
22
今回も、殺人事件の謎解きと散りばめられた他の謎解きが面白かった。 からりと乾いたような感じのお話の展開が良かった。2012/10/14
Hugo Grove
19
悲しい顛末だったな。愛情でもって子供は育てられることが大切なんだろうな。同心栗田、おめでとう!2018/01/29