出版社内容情報
有望な若手力士が殺され、その手口から力士、雷電が下手人として浮かぶ。根岸肥前が、江戸の怪異を解き明かすシリーズ第6弾。
内容説明
当代無双の相撲取り・雷電を、目の仇にしていた将来有望な若手力士が殺された。その死体には、雷電の得意技の痕跡が…。下手人は雷電なのか?根岸肥前が、江戸の怪異を解き明かす「耳袋秘帖」殺人事件シリーズ第六弾。若き日の根岸肥前と五郎蔵が、見世物小屋でひと稼ぎを企む短編「ろくろくろっ首」を書き下ろしで収録。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年に、第1回北東文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hugo Grove
18
ろくろくろっ首! たくさん負けよう。そしてその負けがいつか役に立つ。若い時の失敗や負けはきっと人をひとまわりもふた回りも大きくしてくれる。痛い目になった時こそ、踏ん張れ。2018/01/13
Kira
10
図書館本。本編も面白かったが、文春文庫版のための書き下ろしで、根岸と五郎蔵の若い頃の話「ろくろくろっ首」がとてもよかった。二人の絆の話にはいつも感動する。2019/10/20
suzu
10
ヤッパリおまけの話がおもしろい。あんな友達がいたら人生楽しい。ともだちないなー。私。お互いに魅力があっての強いつながり。きっとないんやねー。私。まああとちょっと、ふわふわ生きてよ。2016/07/13
Richard Thornburg
10
感想:★★★ シリーズ第6弾! メインに据えられているのは大相撲史上未曾有の最強力士『雷電爲右エ門』に罪を着せようとした若手有望力士殺人事件。 それに小さな事件を絡めている感じの構成なんですが、莞爾丸や法螺話の件がカラッとしているだけに、メインになっている話のキレの悪さが残念でなりません。 せっかくなのでもう少し捻って事件を掘り下げてみたり、雷電伝説チックな表現や当時の大相撲にまつわる文化的な記述があってもよかったかも? あまり起伏のない話の中で際立っていい動きをしていた坂巻はカッコよかった。2016/03/30
Hugo Grove
9
再読2018/01/22