文春文庫
天皇の世紀〈9〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 380p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167773977
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0193

出版社内容情報

王政復古の大号令が発せられ、徳川慶喜の退路は閉ざされた。戊辰の内戦の幕が切って落とされる。全12巻、毎月順次刊行予定。

内容説明

政権を返上した徳川慶喜に、官位辞退と領地返納の命が下された。慶喜は大坂城へ退き恭順の姿勢を示すが、その真意は定かでない。時を置かずして起こった鳥羽伏見の戦いには、薩長軍の銃火に刀槍で挑む幕軍の姿があった。滅びゆく時代を象徴するがごとき戦闘と慶喜の不可解な東帰により、内乱の大勢は決する。

著者等紹介

大佛次郎[オサラギジロウ]
明治30(1897)年、横浜市生れ。本名・野尻清彦。長兄は英文学者の野尻抱影。大正10(1921)年、東京帝国大学政治学科を卒業後、鎌倉高等女学校(現・鎌倉女学院高等学校)教師となったが、翌年外務省条約局勤務(嘱託)に。13年、鎌倉の大仏の裏手に住んでいたことに由来する大佛次郎の筆名で、「隼の源次」、ついで「鞍馬天狗」シリーズ第一作「鬼面の老女」を発表、作家活動をはじめる。時代小説から現代小説、歴史小説、ノンフィクション、エッセイと、幅広いテーマとスタイルで多くの作品を手がけた。昭和48(1973)年4月30日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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