出版社内容情報
倒幕の気運高まる慶応年間。薩長連合を実現させた坂本龍馬の働きを徹底考証する「客の座」など3篇を収める。全12巻、毎月順次刊行。
内容説明
因習にとらわれた幕府にも、国の将来を憂う人材はいた。勝海舟がそうであり、立場を問わず勝に学んだ坂本竜馬にも、世界の実情はよく見えていた。竜馬の斡旋により実現した薩長同盟と、外来者の視点で国体の急所を突いたアーネスト・サトウの「英国策論」は、現状打破への具体的な指標となって日本人を目覚めさせてゆく。
著者等紹介
大佛次郎[オサラギジロウ]
明治30(1897)年、横浜市生れ。本名・野尻清彦。長兄は英文学者の野尻抱影。大正10(1921)年、東京帝国大学政治学科を卒業後、鎌倉高等女学校(現・鎌倉女学院高等学校)教師となったが、翌年外務省条約局勤務(嘱託)に。13年、鎌倉の大仏の裏手に住んでいたことに由来する大佛次郎の筆名で、「隼の源次」、ついで「鞍馬天狗」シリーズ第一作「鬼面の老女」を発表、作家活動をはじめる。昭和48(1973)年4月30日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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