出版社内容情報
超高額の時給につられて集まった12人の男女。だが彼らを待っていたのは、参加者同士に殺人をけしかける犯人当てゲームだった。
内容説明
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。
著者等紹介
米澤穂信[ヨネザワホノブ]
1978年、岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー(&;アンド)&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
746
⭐️⭐️⭐️⭐️米澤さんはお初です。築地市場まつりに出掛ける際に読みました。最近は余りミステリーを読んでいませんが久々に手にした割にはスッと入り込める面白い作品でした。(ほぼ30年振りのミステリー作品でした)この本の様な設定をクローズドサークル物とジャンル分けするのを本書で知りました。昔懐かしいアガサクリスティやコナンドイルの作品等の手法を思い出し、たまにはミステリーも良いなと思えました。2016/05/03
ちょこまーぶる
575
クローズドサークルミステリーを満喫した一冊でした。次は何が起こるんだろう?次は誰が犠牲になるんだろう?という期待感が読みながら満たしてくれたわけですが、実際この暗鬼館に捕われてしまったら自分自身は早々にパニックに陥り、監獄行きになってしまうんだろうな。そして、この本を読みながら、閉ざされた空間でそれぞれのキャラクターが変化・崩壊していく様を楽しんでいる自分をちょっぴり恐ろしく感じてしまった一冊でもありましたね。ただ、この実験の趣旨と言うか目的が今一つはっきりしないまま読了してしまったのが残念だったかな。2014/09/02
zero1
480
高額な時給を得ようと12人が集まった「暗鬼館」には悲劇が待っていた。結城という大学生の視点で描かれているクローズドサークル作品。「そして誰もいなくなった」の日本版。よく練られているようだが元祖には遠く及ばない。もはやミステリー作家は柳の下のドジョウしか見えてないのか?厳しいようだが再読の私はそう考えた。もし私の考えが正しいのなら、ミステリーの世界は縮小再生産に向かっている。推理小説マニアならこの作品を高く評価できる?人が死ぬのはゲームではなく痛みがあるはず。ノックスの十戒が出てくればそれで満足?2018/12/02
再び読書
474
じっくり読めば面白い本なのかも知れないが、流し読みでは深さがまだわからない。色々と謎解きを楽しむ本と思われた。もう一度じっくり読んで考えたい2012/03/30
takaC
448
①で、タイトルの意味は? ②あの人の大金の使用用途は?2011/01/02