出版社内容情報
第3子誕生を機に1年間、育児休暇を取った経産省キャリア官僚の山田氏が、子育ての楽しさ、大変さを率直に語る異例の育児体験記。
内容説明
「仕事は無制限、無定量」がモットーだったキャリア官僚の山田課長補佐が三番目の子供の誕生を機に一年間の育休を取ることに。同僚の反応、出世の問題はもちろん、保育園のママ友達との付き合いなど、育休パパには戸惑う事ばかり。しかし子供と日々過ごすうちに、子育ての喜びと楽しみにはまってしまったのだ。
目次
1 こうしてパパは、育休を取った(育休を決めたいきさつ;育休決断後の変化 ほか)
2 「無理しない育児」がモットーです(ノロウイルスの来襲;ウンチ、その傾向と対策 ほか)
3 心配と苦労と、楽しさと(育児パパは門前払い?;年度の区切りに考える ほか)
4 子どもと親とが育つのだ(育休延長?;雨の日の達成感 ほか)
5 育休最後の日に考える(復帰間近に;どこの保育園にするのか ほか)
著者等紹介
山田正人[ヤマダマサト]
1967年10月生まれ。1991年4月、通商産業省(現・経済産業省)入省。2004年11月から1年間育児休業。現在、経済産業省大臣官房総務課企画官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
18
★★★ 表紙から面白ろおかしく書いてあるかと思ったら、普通の体験談だった。2016/01/30
丸々ころりん
9
霞ヶ関キャリア官僚が第三子誕生で一年間の育休習得体験談。この本が書かれて約20年が過ぎているがその頃と状況はそう変わらない。子育は母親がする,父親が同じことすれば〝イクメン〟ともてはやされる。仕事復帰•出世を考え育休を取らなければ得られなかった仕事とは違う充実感。国の子育てに対するお金の使い方の提言あり。 若い世代でも家事全般は女がするものというワンオペ•長時間労働の解消がなければ少子化じゃ難しい。 2022/10/13
小鈴
8
キャリア官僚初の育休をとった著者の体験記。子育てを通して育児への認識が変わっていくところだけでなく、出世など職場への不安や女性だらけの保育園などの世界への戸惑いなど男性の気持ちがよく分かるのがよいところかも。私としては、男性でも腱鞘炎になるのか!とビックリしました。まぁ、公務員だから取れるんだよ、というツッコミも入るとは思うけどね(笑)。2013/04/21
MOCCO
7
★★★★★★★★:(勢い余って星つけすぎる^^;)とにかく面白い!育児って男性目線でみたら、こんなんかって^o^ ぜひパパに読ませてあげて欲しい本。長男2歳の時、我が旦那は時間短縮勤務をとり、保育園の送り迎えをしてくれて本当に大助かりだったが、たかが半年強の短縮勤務をとるだけでも“旦那”が、となると、上層から圧力がかかったりしたようである。それを知っているから、10年近くも前に、しかもエリート公務員さんが1年間の育児休暇となれば、周囲の圧力は本で書かれている以上に大変だったと思う。が、そんな事情は殆ど感じ2013/06/30
sazen
4
★★★★★「正しい人」を名前通り、地で行く著者に拍手を送りたい。キャリア官僚だからできるんであって、下じもの者はこうはできないとやっかみつつ、こういう立場の人たちだからこそ、率先して育休を取るべき時代になったのだと納得。著者の意見にはいちいち賛成してしまう。ところで、育児って世の中的にどうして「労働」として見なされないの?24時間体制で頭も体力も手間もカネも使って、活動しているのに、どうして「働いていない、休んでいる」ってことになっちゃうの?2015/06/22