内容説明
骨盤は正直です。自分の身体が本来持っている働き方や癖をきちんと伝えてくれます。同時に、身体の自己調整機能に働きかける要ともなる場所です。「内側からの視点」で身体をみつめ、声をきくと、ずいぶんと生きやすくなります。認識をちょっと変えることによって、心地よく生きていける可能性が出てくるのです。
目次
第1章 骨盤は嘘をつかない
第2章 骨盤をゆるめ心地よく眠る
第3章 本物の集中力は骨盤から生まれる
第4章 孤独は骨盤から生まれる
第5章 骨盤の変動期に身体を組み立て直す
第6章 骨盤のタイプと対人関係
著者等紹介
片山洋次郎[カタヤマヨウジロウ]
1950年川崎市生まれ。東京大学教養学部中退。気響会整体道場を主宰。「野口整体」の思想をベースにしながら、独自の整体法を創り出す。一人ひとりの“体癖”を的確にとらえ、骨盤の深い呼吸を引き出すアプローチが高い効果をあげている。メンタリティから対人関係まで含んだ「身がままに生きる」という知恵を提案する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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esop
61
骨盤にはその人の心身の勢い=体力・意欲が正直に現れます/お腹の状態をみれば、骨盤や腰椎の状態がかなり把握できます/呼吸とともに、全身の筋肉や骨が強調して動く/頭はなるべく空っぽにして、下腹部、いわゆる「臍下丹田」の方に集中させるほうがいい/息を吐ききって力が抜けたタイミングを利用して身体のバランスをとる/自制心をうまく働かせたとき、それに伴って骨盤底部の緊張も緩められ身体のリズムが変わるー自らの内側から湧いてくるリズムに乗る/骨盤が緩みきらないと切り替えができにくく、いつまでも引きずります2024/10/07
zirou1984
45
「不安とは身体が生むのであり、不安という感情では根拠がないのです」「自己というのは、身体と身体の間に、互いの反応の中に生まれるものです」―印象に残った言葉を抜粋してみたが、実際、人間の思弁というのは思った以上に身体に既定されているものなのかも。古典となった野口春哉『整体入門』を21世紀の現代にアップデートしたかの様な本書は、より現代の身体感覚に寄り添った見地からの整体法を分かりやすく解説している。身体からみた人間というのは脳からみた人間とまた違い、精神的リズムや性格により根ざしている感じがあるのが面白い。2014/07/23
りえこ
20
とても興味深かったです。整体はしたことがないけど、骨盤の重要性は、日々感じています。自分の体癖はわかりませんでした。2018/12/30
Mayu
14
この本、7〜8年前に読んだのですが、内容をすっかり忘れていました。良い本ですが、本質的に理解するのは難しいと思いました。骨盤の緊張を解いて、良質の睡眠をとるための体操など、整体らしく始まるのですが、骨盤の状態がいかに精神に影響するかということにも触れられ、特に不安や自信は根拠のない感情で、身体の安定感から生まれるもの、本当に集中している状態は深い充足感を伴う、などの言葉が印象的でした。体癖には以前から興味があるのですが、この本の情報だけでは判断できなかったので、ワークショップをうけてみたいと思いました。2014/10/20
出世八五郎
9
良い本なんだろうけど、実践すると大変。これだけしか知らないならこれだけやればいい。そういう人の為の本かな。ヨガとかロルフィング,筋トレ,ゆるゆる体操とか色々調べてしまうとこれに集中できない。どれか選べとなるからヨガ筋トレ以外は消去される。直接、医院にいきたい。