出版社内容情報
脳科学者として時代の最先端で活躍しながら、文学をこよなく愛する著者が、「クオリア」という概念を武器に斬りこむまったく新しい文学論。 解説・島田雅彦
内容説明
漱石のユーモアは、どのような痛ましい内面生活から生まれたのか。小林秀雄の評論に深く隠された動機とは。宇宙のなかの謎めいた存在でありながら、時代に拘束されもする人間は、文学、そして芸術という活動に何を求めてきたのか。「クオリア」という概念でしなやかに解明される、この人間的営みの深奥。
目次
世界を引き受けるために
クオリアから始まる
可能性としての無限
日常の由来するところ
豊饒の海を夢見て
生きた時間はどこに行くのか
見られることの喜びと哀しみ
「スカ」の現代を抱きしめて
観念世界のリアリティ
複製技術時代
愛することで、弱さが顕れるとしても
真実の瞬間
感じるものにとっては、悲劇として
文学と科学の間に
言葉の宇宙と私の人生
衝突に託された福音
著者等紹介
茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業。同大大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経てソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授。著書に『脳と仮想』(小林秀雄賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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