内容説明
傍聴ブームという社会現象まで起こしたベストセラー「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」待望の続篇はますます絶好調。男泣き大安売りの被告人に、キャラも十人十色の裁判官。嫉妬に狂った地味な女もキャバ嬢に騙された34歳の男も、法廷でそれぞれドラマを展開中。文庫版スペシャル・伊藤理佐さんの突撃傍聴マンガも必読。
目次
その涙、情状の余地なし
嫉妬
いい役者が揃った!
都合のいい暗示
人間失格
その言いぐさには無理がある
傍聴依頼が届いた
史上最強の証人
世界の端っこで人情を叫ぶ
スジの通る理屈、通らない理屈〔ほか〕
著者等紹介
北尾トロ[キタオトロ]
1958年、福岡県生まれ。ライターとして様々な分野で活躍。ネット古書店運営やインディーズ出版活動へも幅を広げ、型にはまらない執筆出版活動を続けている。日本に「本の町」を作るべく、長野県伊那市の高遠町で古本とカフェの店「本の家」を営業中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinupon
67
裁判を傍聴してみなくなった。2018/08/17
眠たい治療家
62
北尾トロ氏の裁判傍聴記のシリーズ2弾。前回に引き続きトロ節満載な本作。傍聴歴も重ね初心者から脱したトロ氏。前作にもまして裁判に対して案件を選り好みし、裁判にドラマ性を欲求する。証人や被告人、弁護士や検察官、果ては裁判官に至るまで心情を推し量り、自分の中で照らし合わす。前作よりも裁判に対しての傍聴のスタンスも変化しつつあるようで、事件のストーリー性や判決のツボなどがさらに際立っている。芸人・阿曽山大噴火との対談もあり、傍聴論も語られている。馬鹿馬鹿しいだけの案件が税金を使って繰り広げられる現実にしばし愕然。2011/11/17
ぶんこ
61
小さな事件を選んで裁判を傍聴している著者。最初は「面白そう。私も傍聴してみたい」などと思ったのですが、自己中な被告人、やっつけ仕事の裁判官などの実態をしっていくうちに本を読み続けるのも嫌になってきました。この本は最後まで読みきりましたが、シリーズの1巻目が予約待ちなので、予約解除します。裁判官や検察官、弁護士という仕事も大変ですね。人の負の面ばかりをみる仕事は辛そうです。2017/12/10
saga
55
【古書】トロさんの文庫はなかなか新刊で入手できない。本書の奥付は2009年初版。裁判員裁判の候補になる可能性が誰にでも出てきた直前に文庫化され、大いに読者の参考になったことだろう。被告人の自分勝手な言い訳、検察官と弁護人とのダルいやり取り、やる気のない裁判官の様子がよく描かれている。難関の司法試験を合格して法曹界に入った人々のやる気を削ぐほどの、しょーもない裁判事件が多いのか? TVドラマのような裁判はほとんどなく、多くの事件が傍聴人もないままひっそりと結審していくんだろうな。 2024/04/25
ゆみきーにゃ
47
《購入》前作が面白かったので手に取った一冊。ダンディさん。。。裁判傍聴に興味が湧く〜2014/07/23