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文春文庫
甦った空―ある海軍パイロットの回想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167753238
  • NDC分類 916
  • Cコード C0193

内容説明

阿武隈山脈の上を飛ぶ飛行機を見た15歳の少年は、その日からパイロットを志した。厳しい試験、訓練の末、見事海軍の搭乗員に。しかしそこに待ち受けていたのは死闘の大空だった。マレー沖海戦からソロモンでの夜間爆撃、陥落寸前のマニラからの脱出行。終戦とともに空は失われた。感動のノンフィクション。

目次

第1章 虹色の梯子(赤トンボの爆音響き;胸に抱いた憧れ ほか)
第2章 大空を翔ける(いよいよ大空へ;甘美な一日 ほか)
第3章 哀しみの蒼い空(死の島ラバウルへ;決死の空輸部隊 ほか)
第4章 甦った空(空への思いは断ちがたく;早春の虹をつかめ ほか)

著者等紹介

岩崎嘉秋[イワサキヨシアキ]
大正7(1918)年福島県生まれ。昭和12年海兵団入団。14年第51期操縦練習生を経て航空兵に。16年美幌海軍航空隊、18年第一航空基地隊、1001航空隊などで勤務の後、飛行兵曹長で終戦を迎える。戦後海上自衛隊に勤務、ヘリコプター操縦術を習得し、除隊後朝日ヘリコプター(株)に入社。朝日航洋(株)理事、新日本国内航空(株)運航部長を歴任。平成20年、長年の航空活動に対し、日本航空協会より航空亀齢賞を授与される。埼玉県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

16
読んで己の努力不足を恥じ、背筋が伸びる思いの素晴らしい作品だった。歴戦の海軍中攻搭乗員だった著者が、戦前・戦中・戦後と苦難に満ちつつも己の努力と人事を尽くした先にある運命で切り拓いた人生の航跡。叩き上げの辣腕たる操練出身者としてマレー沖海戦をはじめ中攻隊の栄光と悲惨全てを体験したといって過言ではない著者の戦歴記述は戦史としても一級の証言である。幼少時に抱いた大空を駆ける夢を、家計不如意による進学断念と海軍入隊、戦艦主砲員に整備兵という勤務履歴の中諦めず持ち続け遂に叶えるくだりが本当に感動的で印象深い。2016/01/25

ギンナイ

0
重慶爆撃が初陣で、スピットフィアと接敵して、マレー沖でレパルス沈めて、陸攻乗りで、ソロモンをはじめ南洋を転戦。鳩部隊で人員を助け続け終戦を迎える。それで今でも存命?フィクションならもう少し本当のように書かなきゃ。何だよこれ。単なる超人じゃないか。え、ノンフィクション、実話?福島、三春の人?いやありえない・・・。 戦中の強烈なエピソードと、機中で食べた弁当や日々の話。どちらも同じ調子で淡々とつづられる。陸攻乗りの生活も非常に面白い。ま、こんな超人の話なら何でも面白く感じるかもしれないが。2014/02/09

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