文春文庫
STAR EGG―星の玉子さま

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  • サイズ 文庫判/ページ数 1冊(ペ/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167743017
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0193

内容説明

誰もいない星、老人と猫の星、野球少年の星、トラムの走る星、少女の星…。宇宙の小さな星々を旅しながら、孤独や寂しさ、夢について考える玉子さんと愛犬ジュペリ。その幻想的な世界は、深い余韻と感動を残します。人気ミステリィ作家・森博嗣が初めて絵も文もかきおろした絵本。プレゼントにも最適の一冊です。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年生まれ。工学博士。某国立大学工学部建築学科助教授の傍ら、1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、小説家としてデビュー。小説のほかにも、エッセイや趣味の本など、多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akira

32
絵本。 しかし、視点にはハッとさせられる。短いからこその切れ味。 短い文で伝えたいことを伝えるのは難しい。極限まで削ぎ落とした言葉たち。わかりにくい説明ほど、長い。シンプルで短いものは、ズバッと相手に入る。その裏側には、洗練された思考。 真理を突く疑問。小さい子供ほど、こういったことに疑問を持つ。きっと天才にちがいない。そして森先生も。 「夢という言葉が、忘れるための呪文かもしれません」2013/09/15

coco夏ko10角

30
星の王子さま、かと思ったら玉子さまだったよ!絵も文も森博嗣さんがかきおろした絵本。イラストにほっこりしたり、文章を読んで考えてみたり…。解説もすごくよかった。2作目もぜひ読みたい。2016/01/29

rio

30
あらゆる孤独と夢に溢れる宇宙の星々を旅する玉子さんと愛犬ジュペリの物語。著者自ら書き下ろした絵本。森さんらしい雰囲気に森さん自身が描いた絵が付され、新鮮な気持ちで楽しめました。物語自体は幻想的な雰囲気で、人によってそれぞれの星が何を表しているのか、感じとるものが違う印象を受けました。また絵本を回転すると違った見方ができるところも斬新で面白かったです。2013/06/20

いずむ

29
観察、懐疑、不思議、好奇心、探究。いろんなものがあって、いろんなかたちがあって、それがどうにかこうにか、世界をかたちづくっている。ぼくらは、そのかたちから何を得てきただろう、何を学んできただろう。欲しいと思ったのは、どうしてかな。埋めたいあなには、何がつまっていたのかな。そのあなを埋めるために新しくほってしまったあなは、どうやって埋めればいいのかな。あなから見つけたもの、つつんでおおって見えなくして。中身が見えてしまわないように。「夢」がおわってしまわないように。旅は、新しい"世界"へ。新しい"目線"へ。2012/08/25

ひろ

23
小さな星々を巡って旅をする玉子さんと愛犬ジュペリ。「どうして、落ちてこないのでしょう」「孤独とはなんでしょうか」玉子さんが旅の中で抱く疑問は、ちょっぴり知的ななぞなぞや哲学的な問いかけなど様々だが、どれも立ち止って考えさせられる内容ばかり。森さんが描く挿絵も丁寧で可愛らしいし、巻末に一つ一つの問いかけに対する解答があるところも親切だ。森さんファンの人もそうでない人も、「星の王子さま」が好きな人も未読の人も、つまりはあらゆる人に勧めたいと思う魅力的な一冊。2015/01/16

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