文春文庫<br> 風に舞いあがるビニールシート

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文春文庫
風に舞いあがるビニールシート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167741037
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。

著者等紹介

森絵都[モリエト]
1968年東京生まれ。早稲田大学卒業。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を、『つきのふね』で野間児童文芸賞を、『カラフル』で産経児童出版文化賞を受賞。『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

1077
表題作は第135回直木賞受賞作。本書は他にも5つの短篇から構成されるが、森絵都さんの勉強家ぶりが余すところなく発揮された小説が並ぶ。美濃焼、国文学、仏像修復等々。しかし、やはりそれらの中でもとりわけ力の入っているのが「風に舞いあがるビニールシート」だろう。エドと里佳とを巧みに対照させ、一方では国連難民高等弁務官の仕事を伝えながら、いとも巧みに読者を小説世界に引き込んでいく。しかも、強引な力技ではなく、実にスムーズに。どこか浪花節めいてはいるなと冷めた目で眺めながらも、つい涙腺が緩んでしまう、そんな作品だ。2015/05/21

風眠

665
誰にでも「譲れない何か」はあると思う。その「何か」は、他人にとっては「どうでもいい」ことかもしれない。それでも譲れない、大切で切実な「何か」は、その人の芯を支えていると、私は思っている。たとえそれが「ポテトサラダにリンゴは入れない」という程度でも、譲れないものは譲れないと思うのが人間だと思う。お互いに譲れなくて、ぎくしゃくしてしまう事もある。それでも、自分だけの価値観を持ち、大切にしている人は、やはりとても魅力的だと私は思うのだ。これはそんな「譲れない何か」を守って生きている人達の、不器用で愛らしい物語。2017/09/20

青葉麒麟

664
どの短編集もサラサラ読めた。桃のプディングを載せるお皿を必死に探す【弥生】は可哀想。2011/09/26

さてさて

599
6つの短編から構成されたこの作品。〈風に舞いあがるビニールシート〉だけがかなり異質な内容となっています。主人公の里佳が転職先として選んだ先が『国連難民高等弁務官事務所(UNCHR)』だったこと、面接官だったエドとの出会いが、その後の里佳の人生を大きく変えていきます。『世界が今のまま機能しつづけるかぎり、難民は決してこの地球上からいなくならない』と語られるリアルな現実。その仕事に就くことがまさしく人生を賭けたものであるということをいやが上にも浮き上がらせる森さんの強い思いに裏打ちされた素晴らしい作品でした。2022/04/10

青乃108号

541
何て味気も素っ気もないタイトルだろう。が第一印象だった。目次を見ても、 器を探して/犬の散歩/ 守護神/鐘の音/ジェネレーションX そして最後の 風に舞いあがるビニールシート。見事に素っ気ないタイトルが並ぶ短編集と知る。読み始めると、その素っ気ないタイトルと裏腹にそれぞれの短編は巧みな文章力で見事な主題に纏められている事に驚く。そして、最後の 風に舞いあがるビニールシート。まさかこのタイトルからこの内容を予想出来る者はおるまい。これはやられた。初めて読む作家だけど、恐れ入った。他の作品も読みたいと思った。2024/09/10

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