内容説明
わが国の本格ミステリーの第一人者として後進に絶大な影響を与えた故・鮎川哲也氏。『探偵ガリレオ』『手紙』など当代随一のベストセラー作家、東野圭吾氏。本アンソロジーも第5弾を迎えますます多士済々。練達の書き手であると同時に読み手でもある彼らが選んだ「最も好きな自作短編」と「最も好きな他人の短編」は何か。
目次
鮎川哲也
泡坂妻夫
北村薫
北森鴻
東野圭吾
山口達也
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takachan
6
アンソロジーだけに好き嫌いが別れた。面白くないのはとことん面白くない。2015/02/09
KAZOO
3
この中では、好きな作家としては北村薫さんと北森鴻さんですが、北村さんの作品は叙情性があって読んでいて後に残りました。北森さんの作品とまた選んだ泡妻さんの作品が印象的な作品で目に浮かぶ感じがしました。2013/07/11
まままま
2
松本清張「天城越え」、山口雅也「割れた卵のような」パジェル人の子隠しの謎にゾクッとした( TДT) 東野圭吾「ちいさな故意の物語」も面白かった。2018/10/29
ジャム
2
鮎川哲也「人買い伊平治」、泡坂妻夫「右腕山上空」、木々高太郎「永遠の女囚」、東野圭吾「小さな故意の物語」、松本清張「天城越え」、夢野九作「卵」・・・といった推理小説、探偵小説の名手たちの傑作短篇が揃った日本推理作家協会賞アンソロジー! 私的な白眉は横溝正史の「探偵小説」(最初から最後まで著者らしい遊び心に溢れていました)ですが、美しいトリックが印象的な泡坂妻夫の「椛山訪雪図」、徹底的なロジックが黒い笑いを誘う黒輪土風の「六人の容疑者」、卵のトンデモ話が笑撃な結末へと誘う山口雅也「割れた卵のような」も良し2015/05/23
左近
0
作家が自分の作品と他人の作品を選ぶ企画の第5弾。本格ミステリ好きなら触手が動くメンバーにつられて手に取った。担当者と、そのチョイスは以下の通り。【鮎川哲也→黒輪土風、泡坂妻夫→横溝正史、北村薫→木々高太郎、北森鴻→泡坂妻夫、東野圭吾→松本清張、山口雅也→夢野久作】既読作もいくつか有り。解説部分で紹介されていた泡坂妻夫の短編集、『煙の殺意』は、かなり興味を惹かれる。アンソロジーの1~4は読んでいないが、6のメンバーも思いっきり本格なので、それだけは読みたいと思う。2013/09/10