文春文庫<br> 裁判員法廷

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文春文庫
裁判員法廷

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167738020
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ある日突然、裁判員に選ばれた6人の男女。被告人の運命を委ねられた6人の決断の行方は……。ドラマ化された本邦初の裁判員小説。

内容説明

ある日、あなたのもとに届いた一通の呼出状。それはあなたが裁判員候補者として選ばれたという通知だった。もちろん裁判など初めての体験。芒洋とした弁護士、森江春策と女性敏腕検事、菊園綾子が火花を散らす法廷で、あなたは無事評決を下すことができるのか。本邦初の“裁判員”ミステリー、ここに開廷。

著者等紹介

芦辺拓[アシベタク]
1958年、大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。新聞社勤務の傍ら執筆活動に入り、86年「異類五種」で第2回幻想文学新人賞佳作に入選。90年『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco夏ko10角

29
森江春策シリーズ。裁判員ミステリー、ということで今まで読んだ中で一番ちゃんと弁護士してる。もし自分が裁判員だったらこの登場人物たちのようにうまくやるのは難しいだろうなぁ。2017/02/06

りんご

9
裁判のプロではない「あなた」が主人公の2人称小説。調査の過程はないが、被告人や証人や物証からあり得るかもしれない可能性を推理する。のらりくらりとした曲者弁護士・森江春策が検察側が予想しないあっと驚く真相へのヒントをさりげなく撒いていく。探偵はとっくに推理を組み立てているが、それを正しいと判断するのはあくまであなた、という独特の雰囲気の小説だった。それにしても被害者が悪人ばかりで、前回同様被告人を責める検察が好きになれない。アイデアは面白いので、自分でもいろいろ考えながら読めた。2025/05/10

おおかみ

9
施行から早8年、すっかり社会に溶け込んだように思うが、当初はどうだったか。本書は制度開始を機に書かれた「裁判員制度を取り上げた、おそらく本邦初の小説集」である。/裁判員裁判には特有の面白さがある。本格ミステリとして書くにあたって相当苦労したことが窺えるが、侃侃諤諤の議論が交わされることによる興奮は、確かに伝わってくる。何より森江春策のキャラクターが見事ハマっている。2017/09/06

ろんぐ

7
裁判員裁判を題材にした3編からなる短編集。読者が裁判に参加する視点で描かれます。視点が固定されていることや法廷内での証言と証拠のみに基づいて事件が再現されることで比較的あっさり目の謎解きになっています。3つ目は少し手が込んでいますが成功しているかどうかは…微妙なところです。とは言えどれも水準以上のお話で楽しめましたし、自分が裁判員となったらどうするだろう、と考えさせられました。2017/03/19

ハッチ

7
★★★★★裁判員制度を取り上げた短編集だが、凄く面白かった。法廷物はもともと好きだし、自分が裁判員に選ばれたら?と考えると、なかなか考えさせられる。2014/07/30

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