内容説明
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。
著者等紹介
歌野晶午[ウタノショウゴ]
1961年、千葉県生まれ。東京農工大学農学部卒業。1988年、『長い家の殺人』でデビュー。2003年に発表した『葉桜の季節に君を想うということ』で、第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サム・ミイラ
1588
なるほど。確かにこれは映像化は無理だ。文章の利点と構成の妙。何を言ってもネタバレになるので多くは語れないが、上手すぎる展開に驚くよりもすんなり受け入れてしまう感じ。少々狡い記述と感じるところもあるが、騙されて悔しいとかこの作品においてはなさそうだ。一ヶ所都合良すぎる偶然が気になる所だがそうしないと話も成立しないので良しとしよう。物語を越え作者のメッセージは最終章に凝縮される。私には人生の応援歌のようで嬉しかった。最後にひとつ。解説の代わりとなる補遺は絶対先に読まない事をお勧めする。2015/12/15
ehirano1
1460
道尾秀介系でした。完全にやられました、完敗です。これだけコテンパンにやられると寧ろ心地良いです。2019/06/22
青乃108号
1407
もう10年以上前になるか、1ページ目に記述された性行為に対する男性目線のあからさまな思いあがりに嫌気がさして早々に止めてしまっていたのだが、この度縁があったのか図書館で見かけたので読んで見る事にした。タイトルから勝手に枯れた中年男性の恋愛がらみの話だろうと思い読み始めたが、意外やYA小説の様で文体も読みやすく、展開もテンポも良いのでぐんぐん読めてしまう。面白い。これは面白い。【殺戮にいたる病】と並び称される作品だけに構えながら読んでいたのに結局やっぱり騙されて唖然。しかしながら読後は爽やかで素晴らしい 2022/08/08
遥かなる想い
1286
2004年このミス1位:タイトルが非常に魅力的なのだが、ストーリー展開はよくある感じ。楽しく読み進めていけるのだが、評判が高かっただけに少し拍子抜けか。
kishikan
891
最近初読み作家さんを読む機会が多いけど、これもその一つ。タイトルからは美しいラブストーリかと思いきや、トリック満載のサスペンスミステリでした。書き出しは単調でも話が進むにつれオヤッという展開に。章が変わる度映画のフラッシュバックのようにそれぞれ過去と現在、場面AとBが並行して話が進みます。加え、それぞれラストに向けた伏線が張られています。そして息もつかせず終盤へ・・・・あっと驚く仕掛けが待っています(でもその前に分かってしまうかも)。そして淡く切ない恋のラストの幕が下ろされます。歌野ミステリの傑作! 2012/06/05
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