内容説明
妻と赤ん坊をホテルに残し、浜辺を散策する男。中洲の風俗で働く十九歳の少女。スーパーの店員から介護士に転身した青年。突然死した最愛の夫に愛する女性がいたことを知った妻。そして水族館から逃げたイルカは、どこを泳いでいるのか…。深い喪失感を抱えながら生きていく人たちを、祈りにも似た言葉で描く四篇の物語。
著者等紹介
片山恭一[カタヤマキョウイチ]
1959年、愛媛県生まれ。福岡市在住。九州大学農学部を卒業後、86年に「気配」で文學界新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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