出版社内容情報
巨額損失を出した老舗ホテル再建を押し付けられた“バブル入行組”銀行員の半沢。四面楚歌からの一発逆転は? 男の意地と挑戦を描く。
内容説明
「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。
著者等紹介
池井戸潤[イケイドジュン]
1963年岐阜県生まれ。慶応義塾大学卒。98年『果つる底なき』(講談社)で江戸川乱歩賞、2010年『鉄の骨』(講談社)で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』(小学館)で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サム・ミイラ
1167
もう辛抱堪らず続編に突入!前作同様ドラマとの違いを楽しみながら読んだ。やはり二作通しての一番の違いは大和田常務にあったと思う。原作では上司と部下というだけの関係だがドラマでは半沢直樹の生涯の宿敵として因縁を持たせることで、よりドラマチックに仕上げていた。ドラマはミッション・インポッシブルばりの振込票の奪取シーンなど少々やり過ぎな演出もあったが、羽根専務や中野渡頭取との関係など良い処も沢山あったと思う。多くの小説がドラマ化して幻滅してしまう中で、原作もドラマもそれぞれに楽しめる類い希な作品。2015/01/16
HIRO1970
1133
⭐️⭐️⭐️花バブ読みました。またしても途中でやめられず一気に読みきってしまいました。次長になっても相変わらず半沢さんには次々と難題が期限付きで降りかかるので疾走感についつられてしまいます。本書のガッツと勇気と達成感に胸が空く思いがするのは、無いと思っていてもわたしにも若干はストレスがあるからのようです。2015/01/23
遥かなる想い
1013
高視聴率ドラマ『半澤直樹』の後半部分の原作。ドラマの印象が強いために、 読んでいて、俳優が脳裏に浮かぶため 面白い。角川映画の「読んでから観るか、 観てから読むか」を思わず思い出したが・・・・・ 読んでも面白かった。 善と悪がはっきりしていて、小気味良い。 疲れた時に、落ち込んだ時に、 読むといい。原作では、母体となる出身銀行間の 微妙な人間関係を中心に据えて いるが、ドラマでは書きこめない内面描写があって、読書ならでは楽しみかたができた。この本 シリーズ化されているみたいだが、いつ読むか悩みそうである。2013/10/19
どんちん
947
なるほど!半沢編と近藤編がパラレルに展開され、いつクロスするのかワクワクしながら、またどんな結末をむかえるのかドキドキしながら読んだ♪ いいな近藤、リアルな人間っぽい設定でw あそこで落ちないというのもエンタメとしてはありなんだよなぁとと思いもあるのだが。登場人物のキャラ設定はそれなりにイケていると思うが、負け組=出向という設定はちょっと残念だ、これも”設定”とわかってはいるのだが。2014/03/13
Tetchy
905
主人公の半沢の反骨精神が本書のキモ。いくら仕事がデキルからといって、あちこちに自分の道理を通して我が道を行き歯に衣を着せない言動を行うサラリーマンなんて非現実的だ。ましては旧弊的な風習の残る銀行業界だから何をかいわんや。しかしこういう風に思ってしまう私が年取ってしまったのだろう。3つの話を有機的に絡ませて、しかも馴染みのない銀行業界の内幕をこれほど解りやすく読者に提供しながらエンタテインメントとして面白いのだから、この作家の手腕は物凄いものがある。だから題名で損しているように思ってしまうんだけどなぁ。2011/07/28