文春文庫<br> 泣かないで、パーティはこれから

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文春文庫
泣かないで、パーティはこれから

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  • サイズ 文庫判/ページ数 215p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167727031
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

勤めていた会社が突然倒産し、恋人にも振られてしまった琴子。それでも「私を求めてくれる場所」を探し、前向きに生きる姿を描く。

内容説明

勤めていた会社が突然倒産し、恋人にも振られてしまった琴子。生まれ故郷には帰りたくないけれど、就職活動は連戦連敗。そんな彼女にも、パーティでは新しい出会いが待っていた…。「私を求めてくれる場所」を探し、まっすぐ前向きに奮闘する姿を描いた爽やかな長篇小説。初期の作品に加筆した新装改訂版。

著者等紹介

唯川恵[ユイカワケイ]
1955年、金沢市生まれ。銀行勤務等を経て、84年「海色の午後」で第3回コバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビュー。さまざまな女性たちの心に寄り添う恋愛小説、エッセイで多くの読者の共感を得ている。2002年「肩ごしの恋人」で第126回直木賞受賞。08年「愛に似たもの」で第21回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

92
面白かったです。恋人にも振られ、勤めていた会社が倒産するという散々な目に遭う琴子。故郷には帰りたくないのに、就職活動は上手くいかないのが妙にリアルさを感じました。でも、「自分を求めてくれる場所」を探して前向きに歩く姿は格好良いです。色々なことに奮闘する姿が爽やかでした。2016/05/05

YU-PI

38
読んでるうちにアレ⁈これ知ってる‼とおもったら再読でした(бвб;)たまにあります(笑)私も今、失業中なので…かなり読むのが辛かったです。ドヨ〜ンとしてしまいました。仕事辞めたいな〜と思ってる時に読んでいたら、もう少し頑張ろうと思えたかも知れない。未知の仕事に飛び込むって現実では厳しかったりもするから、単純に何でも挑戦してみようという気力が年々わかないけど挑戦は大事だなと思わせてくれた気がします。2014/04/04

キキ

32
自分も含め、なんだかんだで仕事も恋愛も夢見がちな女性が現実に多いけれど、それをスパッと切って現実を叩きつけながら、でも最後に少しだけ「そんなに上手くいくかなぁ~」って思わせる終わらせ方をする唯川さんの書く物語はすごく好き。運の良い人悪い人。チャンスに気付いて手を伸ばす人、それすら気付かない人。それも含めて人生なのかなぁ~(^^;努力はどこまで通用するんだろう?と、ふと考えてしまった。2015/08/06

ひなきち

27
喪失から再生…。読む人を元気づけるテーマである。他人の目を気にせず、あくまでも自分自身!が居心地良い~♪と思える環境に身を置けたら幸せだな。それを見つけた、ラストの晴れやかな琴子の姿が、眩しかった。残像のように、頭に残る小説になりそう。ドラマ化された際に流れていたMISIAの曲も聴きたくなった。2017/10/31

アコ

27
会社が突然倒産した直後に恋人と別れ、再就職活動と新たな出会い。すこぶる読みやすく、どう進んでどう終わるかもすぐに勘付くけど、琴子が気持ちのよいキャラで応援したくなる。平凡なOLだと自他共に認めているタイプだけど、実は自身にきちんとプライドを持ち、すぐに前を向く爽快さ。見習いたい女性像。◇「仕事をしたいと渇望しながらも、本当にしたかったのは仕事ではなく、就職という名の私を庇護してくれるようなもの(中略)たとえば私の身分を示すパスポートのような、そんな存在を求めていただけではないだろうか。」2017/09/18

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