内容説明
古事記の神話・伝承は、様々な情報の宝庫である。『口語訳古事記』で記紀ブームの先駆けとなった著者が、四つのテーマからその深みに迫る、初心者にも専門家にも刺激的な集中講義。古事記で語られる伝承の多くは、権力に向き合い、あらがって滅び去る者たちへの共感を抱えている。古事記をより面白くより本格的に味わう本。
目次
第1回 神話はなぜ語られるか(人間の起源―人である草;人間の寿命―木の花のいのち ほか)
第2回 英雄叙事詩は存在したか(歌謡劇と芸能者―抱き合う石人とカニ男;英雄叙事詩と英雄時代論争 ほか)
第3回 英雄たちの物語(戦うヤマトタケル―横溢する少年英雄;彷徨うヤマトタケル―東征譚の女たち ほか)
第4回 出雲神話と出雲世界(出雲神話とは何か;出雲とヤマト―出雲国風土記を通して ほか)
最終回 古事記の古層性
著者等紹介
三浦佑之[ミウラスケユキ]
昭和21(1946)年、三重県生まれ。成城大学大学院博士課程修了。千葉大学教授。古代文学、伝承文学研究専攻。平成15(2003)年、『口語訳古事記』で第1回角川財団学芸賞を受賞。現在、ウェブ上で「神話と昔話三浦佑之宣伝板」を運営し、本書の内容に関わる古代文学・伝承文学関係の論文や資料を公開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- Macの便利玉手箱