文春文庫
透明な力―不世出の武術家 佐川幸義

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167717940
  • NDC分類 789.2
  • Cコード C0195

内容説明

90歳を過ぎた小さな老人の襟に、空手や剣道や柔道などの高段者たちが触れただけで、一瞬のうちに何メートルも吹き飛ばされてしまう―魔法のような武道を操る唯一人の男、「大東流合気武術」師範の佐川幸義。その佐川師範の生涯と語録を、大東流奥伝四段の著者がまとめ、佐川師範が内容を認めた唯一の書。

目次

佐川幸義略伝
佐川先生語録(合気について;修業論;武田惣角先生)
佐川先生語録第二部
佐川先生の技

著者等紹介

木村達雄[キムラタツオ]
1947(昭和22)年、東京に生まれる。70年、東京大学理学部数学科を卒業。73年、同大学院修士課程修了。名古屋大学数学科助手、アメリカ・プリンストン高等学術研究所数学研究員、ジョンズ・ホプキンス大学、ドイツ・マンハイム大学、フランス・グルノーブル大学の客員助教授を経て、筑波大学大学院数理物質科学研究科教授。理学博士。中学3年より合気道を始め、大学院時代は鹿島神流を学ぶ。79年、佐川幸義宗範に入門。最高教程である第十元までの直伝講習を受ける。剣道三段、合気道五段、大東流奥伝四段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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りー

23
武田惣角の後継者、佐川幸義。合気道を極めた佐川幸義を最も近くで支えた弟子=木村達雄氏が、忠実に纏めた略伝と語録。内容は凄まじいの一言。武道というものは命のやり取り=手の内を見せたら終わり、だから鍛練の方法など他人に教えるのものではない、という言葉がそれを物語っている。合気は元々、会津藩の御留技だったと言われているが、佐川氏によると、合気は武田惣角が作ったのではないか、と。相手の力を無力化するポイントは、つかめない人には何年やってもつかめない、自分の代で終わりだろうとも。現代における武道とは何だろう。2023/07/22

デビっちん

22
見えない「透明な力」で、一瞬で吹っ飛ばすことができた大東流合気武術師範である佐川先生の生涯と語録が記載されていました。こういう力を実際に使える人がいたということと、そのための鍛錬に必要な考え方の解説がキラリと光っていました。武術でなくとも、何かを学ぶ、成果を出したい人は得るものが多いと思います。2019/12/05

たんたん麺

13
魔法のような武道を操る唯一人の男「大東流合気武術」師範の佐川幸義の生涯と語録がまとめられてます。「昔の人がすごかったと皆思いすぎている。しかし昔だってすごかった人はあまりいないよ。今の方が色々考え方も進歩してきているのだ。今の時代に応じたものでなければならない。私は空手、ボクシング、レスリング、柔道その他あらゆるものを研究してそれに対する手も取り入れている。ただ昔のやり方をひたすら守ろうなんていうのでは全然だめなのだ。まして形を守っているだけでは問題外だ」2014/05/13

おかっち

1
佐川先生はあらゆる武道の枠を越える普遍的な強さを持っておられたと推察する。如何なる怪力に対しても如何なるスピードに対しても全く意に介さず、一瞬にして相手の力を抜いてしまう「透明な力」と称される独特の理。そんな魔法のような力を体験してみたかった。とにかくまず身体を鍛える等自身の武道鍛練にもヒントがあったように思うから、この本を一つの動機付けとして日々の鍛練に生かしたい。2015/12/31

nippon

1
一度でいいから触れてみたかった2015/05/10

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