内容説明
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で思い起こされるのは、2001~02年にかけて社会問題となった中国産“毒菜”(農薬に汚染された野菜)問題だ。現在、輸入野菜の58%を占める中国産は、本当に安全なのだろうか。毒菜から身を守るために、私たちは何をすべきか?中国産野菜の真実を丹念に追った、驚愕のルポルタージュ。
目次
はじめに 問題は“ギョーザ”だけではない
第1章 腐らないシイタケの怪
第2章 食卓に上る毒菜
第3章 香港「毒菜」戦争
第4章 水際の攻防
第5章 中国版「沈黙の春」
第6章 毒菜死者年間五〇〇人?
第7章 日本の「複合汚染」
第8章 日中の環境協力を
第9章 地産地消が地球を救う
補章 毒菜襲来で何が変わったか
著者等紹介
瀧井宏臣[タキイヒロオミ]
ルポライター。1958年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。NHK社会部記者、国際協力活動を経てフリー。「現代文明の転換」をテーマに、取材・執筆活動、社会活動を展開している。息子のアトピー性皮膚炎をきっかけに家事・育児に携わり、小学校のPTA会長や親父の会などでも活動。週末農民として野菜も栽培(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたまる
0
「農薬を三倍使って増産を!というスローガンを掲げているところもあると聞いています。日本向けの野菜は、自分たちが食べるものではないし、(中略)使用禁止の農薬を含めて多量の農薬を使っているのではないでしょうか」……中国を主とした輸入野菜についてのルポ。健康被害により表面化した残留農薬の問題から、それよりもはるかに被害者が多い散布者の中毒問題へと話は広がっていく。で、どうすればいいのか?解決方法は中国の農民の「文化的資質の底上げ」、即ち民度を上げろということ。言うのは簡単だけど、それって絶望的に難しいだろう。2016/03/11