内容説明
生前、他人にあまり自分の内面を見せることがなかった古今亭志ん朝。しかし一番身近にいた弟子たちがよってたかって師匠を語り尽くした結果、芸に厳しく、人間味豊かな名人の素顔が浮かび上がってきた!抱腹絶倒、ときにしんみり、師匠愛にあふれる男たちの酌めども尽きない語り口。
目次
出会い
ただいま修業中
「師匠っ、稽古をお願いします」
しくじりもまた楽し
四つの落語会
一九七八年五月三遊協会旗揚げできず
突然の別れ
志ん朝がこだわったもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉芹
12
ちりとてちんから、落語の世界に。そして、最近志ん朝師匠に傾倒。幸せの声、語り。今、はっきりいって志ん朝病。談志も枝雀も色褪せる。あの色気、語り。読書馬鹿のわたしが、本もそぞろにCDかYouTube。ほとんど病気です。誰か同志はいませんかね。2013/09/18
ばっぱら
6
弟子達から見た古今亭志ん朝。癌告知から闘病がつらそうでした。愛された人だったんだなあ。2017/07/04
kera1019
5
志ん朝師匠の事を悪く言うたり書いたりしたのを見た事がないし、弟子が語る志ん朝師匠も、誰からも愛された落語家やった事が滲み出てて、一門のホノボノとした仲の良さが伝わってきます。それにしてもKさんが誰か気になる…2014/01/29
あさかわ
3
それぞれの「師匠」とのエピソードが次々に飛び出す、「よってたかって」というのがよく似合う一冊。読んでいると志ん朝の生き生きとした姿が立ち上がってくるようで嬉しくなり、一気に読んでしまった。愛されていますね。それにしても、談志の扱い…笑 まあ、わかるけど。2011/08/31
とりぞう
3
「師弟関係」ってのはこういうもんだよなあと微笑ましく読める本。身内の話ばかりでつまらないかと思ったけど全くそんなこともなく楽しく読める本だった。2011/02/02