文春文庫
麗しき男性誌

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167717339
  • NDC分類 051
  • Cコード C0195

内容説明

これが男の興味を惹く“ツボ”だったのか―。モテたいオヤジ雑誌『レオン』、失楽園カップル二名様ご案内の『日経おとなのOFF』、世の中すべてご隠居の花見酒と化す『週刊新潮』など、男性誌31誌を俎上にのせ、ユーモア、皮肉まじり、お腹が痛くなるほどの快刀乱麻。雑誌にみる、日本男児の「麗しき」生態とは。

目次

第1章 世の中を読む。―これが男の雑誌の王道だ。(週刊ポスト―七つの顔を持つザ・男性誌;プレジデント―いまだ健在。二倍二倍の上昇志向 ほか)
第2章 余暇を愉しむ。―オフでも男はさぼりません。(ナンバー―つるんでナンボの従軍取材;週刊ゴルフダイジェスト―時事からマンガまで全部ゴルフ ほか)
第3章 センスを磨く。―僕らはいつもスタイリッシュ。(メンズクラブ―できる男の服というコンセプト;エスクァイア―二一世紀に生きる脱亜入欧魂 ほか)
第4章 趣味に生きる。―マニアな彼のディープな世界。(ヤングオート―ヤンキー文化の継承者、見参;月刊へら―和の追究。またはお座敷の釣り ほか)
第5章 若さをことほぐ。―オレたちの青春ってこんな。(ホットドッグ・プレス―妄想全開。最後のナンパ誌;東京ウォーカーシリーズ―デートガイドはデータ主義 ほか)

著者等紹介

斎藤美奈子[サイトウミナコ]
文芸評論家。1956年新潟市生まれ。成城大学経済学部卒業。児童書等の編集者を経て、94年『妊娠小説』(ちくま文庫)でデビュー。2002年『文章読本さん江』(筑摩書房)で第1回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Carlos

33
各男性雑誌の品評。読んだことある雑誌のレビューを中心にザッと読み。海外にいるとなかなか読む機会ないな。2021/12/21

hatayan

23
「鉄道趣味は中途半端な男の世界を体現している」言い回しを思い出して再読。 『日本の同時代小説』の著者が2003年に出した男性誌の寸評。趣味誌として「鉄道ジャーナル」「山と渓谷」、オピニオン誌からは「文藝春秋」、ファッション誌に「ターザン」「メンズクラブ」など。既に休刊した「ダカーポ」「ホットドッグ・プレス」も。 人を食ったような毒舌調をベースに、見るべきポイントには紙幅を割いてあるので安心感をもって読めます。 紙の雑誌にまだ元気があった2000年代、思った以上に昔であったことに気づかされました。2018/12/25

CCC

14
週刊誌、ファッション誌から鉄道などの趣味系雑誌まで、読者が男性に偏っている雑誌を取り上げて分析、批評。自分がまともに読んだことがあるのは『Number』くらいだが、著者がまとめると従軍記者ということになる。これは納得がいった。鋭く端的にまとめる能力はさすがの一言。全体的に妥当な分析かはわからない。ただどんなに内向きなものでも一度読んでしっかり受け止めている感じはあるので不快感はない。そこから自分の視点に引き込んでいくのだけれど。2024/11/05

Tui

14
斎藤美奈子が男性誌をどう辛口に批評するか見てみたくて手に取った。週刊朝日がないなと思ったら、そうか、朝日新聞系の雑誌AERAの連載でしたか。少し古めの本なので、雑誌の特徴を述べるために挙げられている時事ネタの古さは致し方ないです。安定感ある辛口っぷりですが、全体的に地雷を慎重に避けている感じがします。「丸」はあるけど「週刊金曜日」はないし。せめて最終回をAERAで締めくくるとか、「論座」(連載当時はまだ存在)と「正論」との左右比較とか、してほしかったな。冒険も発見もなし、のんびり楽しむ本でした。2016/03/30

佐島楓

14
読んだことのない雑誌がほとんどだったので(一応女性だし)、男性も大変なんだなあと思いましたがつい笑ってしまうのはなぜだろうか。「ウォーカー」シリーズは普通の情報誌として目を通していたので、「男の子のためのデートガイド」という解釈には驚かされました。2012/02/18

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