文春文庫
瑠璃の翼

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 517p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167717148
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和十四年、日ソ両軍が激突したノモンハン事件。戦力的に劣りながら、一度も制空権を渡すことなく、凄惨な地上戦を援護した陸軍航空隊“稲妻戦隊”の指揮官・野口雄二郎と飛行機乗りたちの苦闘。重苦しい時代、腐敗してゆく組織にあって、飛行機乗りとしての志を貫いて戦い、生きた男たちを描く長篇小説。

著者等紹介

山之口洋[ヤマノグチヨウ]
1960年、東京生まれ。東京大学工学部卒業後、人工知能関係の研究所に入所、のち家電メーカーにて研究開発に携わる。98年「オルガニスト」で第10回日本ファンタジーノベル大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

読書国の仮住まい

2
地名くらいは聞いたことがあるノモンハン事件。 稲妻部隊の指揮官野口雄二郎が主役。 『雄二郎たちが交通術修業員として航空大隊に分遣されたとき、新聞社のカメラマンがやってきて写真を撮った。 さすがに空中勤務者ともなると扱いが大きいと気をよくしたかれらは、思い思いの気とったポーズで写真に収まったが、あとで一期生の坂元守吉中尉に、「馬鹿、新聞社はお前たちの遺影を取りにきていたのだ」と言われて驚いた。墜落事故の際にすぐ写真入りで報道できるようあらかじめ全員の写真を撮っておいたのだ』 野口雄二郎は著者の祖父とのこと。2021/02/28

Hirotoshi Imagawa

1
1939年、現在の中国東北地方で日ソ両軍が激突したノモンハン事件。事件というべきものではなく、両軍会わせて4万人以上が死傷した局地的な戦争であった。その当時の航空戦を詳しく調べて小説にした作品。一部の己の栄達を求める軍人の暴走により多くの若者が死へ追いやられ、また事件後(事件ということばもそうだが)その敗戦隠しのために現場の指揮官達は自決を強制された・・・2014/08/03

ホンドテン

0
図書館で。2007/12/12

eyb322

0
ノモンハン事件は事件というより戦争といったほうがふさわしい。圧倒的な物量の前に敗れた日本が太平洋戦争でも敗戦したが、経験が生かされなかったのは残念だった。ただ、日本の航空隊の士気の高さには感心した。2012/03/18

しんこい

0
日本陸軍が大敗したノモンハンの戦いを航空戦の視点で描いた本と思ったら、それだけの話ではありませんでした。後日談みたいに感じましたが。2011/04/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/150970
  • ご注意事項

最近チェックした商品