文春文庫
二人道成寺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167716028
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

恋路の闇に迷うた我が身、道も法も聞く耳持たぬ―梨園の御曹司岩井芙蓉と抜擢によりめきめき頭角を顕した中村国蔵。人気、実力伯仲するふたりの若手女形は、かねて不仲が噂されていたが…。芙蓉の妻・美咲が恋したのは誰だったのか。意識の戻らぬ彼女をめぐる謎を今泉文吾が解き明かす。切なさが胸に響く歌舞伎ミステリー。

著者等紹介

近藤史恵[コンドウフミエ]
昭和44(1969)年、大阪市生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。平成5(1993)年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。細やかで確かな心理描写に定評があり、整体師シリーズ、本書の歌舞伎シリーズほか幅広い作風で注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へロム

78
過去と現在が、入り交じった章立てに最初戸惑いを感じましたが、途中からはそれも気にならなくなり一気読みでした。歌舞伎を題材にストーリは進みますが、歌舞伎を知らなくても十分堪能できます。【図書館本】2014/09/10

えりこんぐ

59
探偵・今泉の歌舞伎シリーズらしいが、これ単体でもじゅうぶん楽しめた。歌舞伎役者の妻が火事にあい昏睡中。彼女は「好きな人がいる」とスタッフの女性に打ち明けていた。 歌舞伎の知識はなく、鑑賞したいともあまり思わない私だけど、歌舞伎特有の世界観や人間関係を覗くのは好き。このドロっとした感じ、さすが近藤さん。初期の積んであるものも早く読まなきゃな。【積読75】2021/06/03

藤枝梅安

52
シリーズ4作目。「二人道成寺」といえば、最近では玉三郎と菊之助の共演が話題になったが、96年9月歌舞伎座の時蔵と福助の競演もずいぶん話題になった。某掲示板では「喧嘩道成寺」なんて書かれていた。当人同士はそう思っていなくても、とかく「あの役者とこの役者は仲が悪い」といううわさの多い歌舞伎の世界。岩井芙蓉が福助で中村国蔵が時蔵?などと思いつつ読み進める。このシリーズは謎解きがメインではなく、芝居の情景や台詞を現代風に読み解きながら、歌舞伎の舞台裏の人間模様を描くことに重点が置かれている。2010/12/02

ゆきちん

51
梨園の御曹司芙蓉とその抜擢によって頭角を現した国蔵。不仲が噂される二人の女形。不審火により意識不明で眠り続ける芙蓉の妻、美咲が愛したのは誰だったのか?不審火事件の真相は?一応探偵は出てくるけど、前面ではなく語りで明かされていく感じ。シリーズモノらしいけど、これだけ読んでも全然大丈夫。作者の歌舞伎愛が伝わるし、世界ができてるから入り込めていい雰囲気。切ない系ミステリーが読みたい時におススメ。2018/02/10

tengen

44
探偵今泉シリーズ第5弾。 歌舞伎役者岩井芙蓉の妻美咲が自宅火災で重傷を負う。 芙蓉と美咲の夫婦仲は冷めていたが、同時刻弟子たちと麻雀に興じていた。 芙蓉のライバルである中村国蔵は美咲と親しくしていた。 名家の御曹司芙蓉と努力でのし上がった国蔵、二人を巡る美咲の運命。 彼女を襲った事件の真相を今泉が解き明かす。 ☆彡歌舞伎「摂州合邦辻」になぞらえて男を巡る女の切ない一念が語られる。読んでる最中はペースは余り上がらなかったが読後感は印象深い。シリーズで一番良かった。 2019/05/04

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