文春文庫<br> 都市伝説セピア

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文春文庫
都市伝説セピア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167712013
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

人間界に紛れ込んだフクロウの化身に出会ったら、同じ鳴き真似を返さないといけない―“都市伝説”に憑かれた男の狂気を描いたオール讀物推理小説新人賞受賞作「フクロウ男」をはじめ、親友を事故で失った少年が時間を巻き戻そうとする「昨日公園」など、人間の心の怖さ、哀しさを描いた著者のデビュー作。

著者等紹介

朱川湊人[シュカワミナト]
1963(昭和38)年、大阪府生まれ。慶応義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年に「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞。翌2003年、「白い部屋で月の歌を」で第10回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。初の著作となった『都市伝説セピア』が第130回直木賞候補となり、2005年、『花まんま』で第133回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

159
人は怖いものが好き。不思議世界をノスタルジーを込めて朱川が描くとこうなる。「アイスマン」は見世物小屋に魅せられた男。「昨日公園」は歴史を変えようとするタイムリープ。「フクロウ男」は自作自演の都市伝説で乱歩作品のオマージュ。叙述を狙ったモノローグ。「死者恋」もモノローグなので変化が必要。「月の石」は心を映す物と大阪万博をミックスしたファンタジー。読者を引き付ける魅力あり。辻村、宮部、重松ならどう描く。【人間には、幻想が必要】は名言。解説は石田衣良。【誰のどんな作品にも似ていない】と評価。直木賞候補(後述)。2019/12/09

相田うえお

145
★★★☆☆17118 世にも奇妙な系?微妙に違うなぁ。ちょっと気味悪ぅ〜怖わキモ短編集と括っておきますか。デビュー作らしいですが、ノスタルジックでファンタジーでホラーな雰囲気は既にここから始まっていたのですね。ただこの作品、語り口調の一人称作品が次々と続くので、飽きっぽい当方は若干息切れ。。えーと、当方が知ってる都市伝説って例えば『ミミズにおしっこをかけると╰U╯が腫れる』とか『流れ星が消える前に3回願い事を言うと叶う』とか『人を3回手に書いて飲むと落ち着く』かな。こりや、都市伝説じゃなくて迷信か?2017/12/10

chiru

140
前回読んだ『いっぺんさん』は、わたしの好みの作品でした。ノスタルジックで少しホラーで、胸が苦しいほどの哀しさと一粒の光が残る…そんな朱川さん2冊目。運命に抗うタイムスリップを描いた『昨日公園』がとても好き。昨日に戻れる公園で、事故死する友達を救うために何度も『今日』を行き来した少年時代の1日。号泣必至の切ないストーリー。親友を助けられなかった悔しさと切なさ…小さな体で自分にできることを精一杯やった、その優しさに胸を締め付けられて、衝撃のラストに茫然。感動も謎解きも怖さも味わえる傑作☆ ★52020/04/16

モルク

120
大好きな昭和ノスタルジーの朱川さん。しかも都市伝説のちょっぴりホラー系の不思議話。これがデビュー作らしい、図書館でも自動書庫入りしていて出してもらった。短編が6編、「アイスマン」と「昨日公園」が良かった。真実を知った時のもの悲しさが胸にしみる。2018/04/17

NADIA

119
読友さんのオススメである5編のホラー短編集。昭和テイストで何かとても懐かしく、タイトル通りのセピア色の切なさが漂う。作者デビューのきっかけとなった短編新人賞受賞作「フクロウ男」もとても面白かったが、一番気になったのは「昨日公園」。子供が彷徨うには悲しすぎるループの物語。初めて読むのに懐かしい。こんなお話が読みたかったと感じさせてくれる一冊だった。朱川さんの作品を続けて読み進めてみようと思う。 2019/01/24

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