出版社内容情報
「立春に結婚しましょう」7日後に急に祝言をあげる決意をした花世と源太郎はてんてこ舞い! 若き二人の門出を描く表題作ほか6篇。
源太郎と花世はついに結ばれて……感涙の新シリーズ第三弾!
「立春に結婚しましょう」7日後に急に祝言をあげる決意をした花世と源太郎はてんてこ舞い! 若き二人の門出を描く表題作ほか6篇。
内容説明
七日後の立春に結婚をする決意をした花世は、花嫁修業に目もくれなかったつけが回り、てんてこ舞いに。るいや麻生宗太郎ら周囲の温かな支援で源太郎との祝言を無事あげる表題作ほか、老舗の糸屋で起きた連続殺人事件「糸屋の女たち」、築地居留地の清国人の不審死にはじまる人情譚「抱卵の子」など、六篇からなる珠玉の短篇集。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。10年、第46回菊池寛賞を受賞。16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
74
「7日後の立春に結婚しましょう」幼き日、父・宗太郎に「無鉄砲は筋金入り」と言わしめた花世と源太郎の祝言。『源太郎の初恋』で、ぐらつく乳歯を抜かれる痛みが嫌な花世のため、一緒に日比谷稲荷へ参詣に向かった源太郎、この時7歳。東吾の居る狸穴の方月館へ行くと言い張る花世に付き合い、放火の下手人と対決。疲れ果てて眠る幼き二人。花世の乳歯に糸をからげ、ひょいと抜く父・宗太郎。口を押さえて笑う4人の男たち。源さんの苦笑と東吾の満面の笑みが見つめているような三三九度、簡素な祝言。初恋の実った源太郎、旧シリーズでは→2013/09/10
優希
47
花世と源太郎が祝言をあげます。色々あるけれどおめでとうと言いたいです。2021/03/13
よし蔵
13
随分久しぶりにこのシリーズを読んだ。ほぼ惰性で手にとってみたが、もう魅力を感じないかなぁ。マンネリ感は否めないよね。2014/11/16
まいさん
7
とうとうと言うかやっとと言うか、花世と源太郎が祝言を挙げた。いつもは男勝りの花世の涙。子どもたちの時代が確実に進んでいるのがわかる。花世と源太郎の祝言に神林東吾や畝源三郎が居たら、と今更ながら思った。 2018/10/28
gosuken
5
やはり表題作が一番印象に残っていますが、唐突でビックリでした。ラストのるいの色んな想いが切なかったなぁ。2016/05/04