内容説明
品川・御殿山にあるお屋敷の庭でかくれんぼをしていた源太郎と花世が、迷い込んだ隣家で遭遇した殺人事件。その背後には、一通の手紙を巡って前御台所を巻き込む複雑な事情があったが、幼い花世が解決の鍵を握っていた。表題作ほか「マンドラゴラ奇聞」「薬研堀の猫」「江戸の節分」など全八篇を収録。大好評人情捕物帳シリーズ。
著者等紹介
平岩弓枝[ヒライワユミエ]
昭和7(1932)年、代々木八幡神社の一人娘として生れる。30年日本女子大国文科卒業後、小説家を志し戸川幸夫に師事。ついで長谷川伸主宰の新鷹会へ入会。34年7月「鏨師」で第41回直木賞を受賞。平成3年「花影の花」で第25回吉川英治文学賞受賞。平成10年、第46回菊池寛賞を受賞。平成16年、文化功労者。テレビドラマ、芝居の脚本も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
39
花世と源太郎の巻と言ってもいいでしょう。源太郎が花世に振りまわされっぱなしなのが可愛かったです。ただ、好奇心旺盛なのは良いのですが、見ていて危なっかしく、ハラハラしました。2022/07/11
真理そら
18
花世と源太郎のお話の巻。マイペースの花世にふりまわされる源太郎が可愛い。2019/01/11
虫尾
8
幕末の殺伐とした世相を映すような被害者、事件、動機。 読んでいて暗澹たる気分になるのを崖っぷちで支えるのに花世、源太郎の子どもキャラクターを起用ってのはいかにも安易に違いないのだが、作者がそれを楽しんでいる雰囲気が作品に表れていてこっちもニンマリ。2010/10/21
gosuken
6
花世と源太郎の活躍が楽しい。「福の湯」で、東吾が親不孝する息子に一喝したシーンにも感動。2014/02/28
コマツ
6
【古本】花世の冒険:子分を従える花世親分。 かくれんぼ:源太郎と花世の物語の始まりですな。花世に嫉妬する源太郎が可愛い。2013/08/17