出版社内容情報
残忍な殺人現場に残されたアンティークの時計。被害者候補はあと8人…史上最強の敵にライムとサックスはどう立ち向かうのか!?
内容説明
“ウォッチメイカー”と名乗る殺人者あらわる。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を10個買っていることが判明、被害者候補はあと8人いる―尋問の天才ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。2007年度のミステリ各賞を総なめにしたシリーズ第7弾。
著者等紹介
ディーヴァー,ジェフリー[ディーヴァー,ジェフリー][Deaver,Jeffery]
1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる
池田真紀子[イケダマキコ]
1966年東京生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
193
今更ながら言わずと知れた超人気シリーズです。その中でも特筆すべき今作は、なんといってもテンポの早さがハンパないです。ジェットコースタームービーという表現がありますが、今作はまさしくそんな勢いでストーリーが展開していきます。2転3転どころではすまされず、とにかく怒涛の勢いで事態が展開していくので、まさしく読む手が止まらなくなります。上下合わせて900ページくらいですが、下手したら朝から読み始めると1日でクリアしてしまうかもしれません。なので平日や次の日仕事や予定のある方はおススメできません。寝不足必至です。2010/11/14
修一朗
140
ライムシリーズ,やっとウォッチメーカーまで来ました!シリーズ通してジェットコースターサスペンスに翻弄されてきたけども,これが一番です。几帳面な犯人が10人を順々に殺していく猟奇的殺人のはずがああなってこうなって,フタを開けてもまだ中身が見えてこない。計画を考えたのはもちろんウォッチメーカーだけども重層で完璧すぎです。ロナルド・プラスキーの成長と,キャサリン・ダンスの参加はここからだったのですねぇ。下巻へ。2020/01/11
Tetchy
129
新シリーズキャラクター、キャサリン・ダンス初登場作。この複雑な事件を見破るには何よりもキャサリン・ダンスが登場したというのが大きい。尋問する相手の心理と読み取るキネクシスのエキスパート。とにかく相手を観察し、何を考え何を隠しているのかを読み取ることが何よりも好きな“人間中毒者”だ。つまり彼女には嘘が通じないのだ。そして今回は2つの事件が並行して語られる。警察汚職事件にウォッチメイカー事件。世のミステリ読者ならばこの2つの事件が繋がっていくのは当然だと思うだろう。“ルーキー”プラスキーがいい味出している。2012/03/17
nobby
125
シリーズ7作目にして人気スピンオフキャラなキャサリン・ダンス登場はスゴい!今回の宿敵は自称“ウォッチメイカー”という置時計残し殺人魔。仄めかされた個数から10件続くのか…その犯人との対決視点にワクワク。結構序盤からライムの分析がキレキレ(笑)いつもながら脇を固めるメンバーとのやり取りにもニヤリ。並行して描かれるサックスが担当した事件がどう絡んでいくのかにも興味深々。何よりウォッチメイカーが語る殺人対象者の理由を知るために、早速下巻へ急ごう♪2016/08/23
よむヨム@book
96
★★★★☆ 星4つ ある残忍な手口の殺人事件が起こる。 ウォッチメイカーと名乗る犯人を、リンカーンが追うのだが、アメリアは別の事件を抱えていた。 読んでいくと、私はなぜウォッチメイカーはこの相棒を選んだのかという疑問が浮かんだ。 まだ、下巻を読んでいないので、この疑問が解決されるかは不明だが.....。 今回、尋問のエキスパートのキャサリン・ダンスが初登場。 登場部分の話も面白かったので、『スリーピング・ドール』が楽しみだ。 それでは、早速下巻へ進もう。2022/09/21